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昨年の小樽フェスの様子です

真価を問われた第2回小樽フェス無事閉幕
アカペラハーモニーでキックオフ、寸劇カントリーダンスも大受け

緑したたるさわやかな北海道の港街。6月25日(土)開催の第2回小樽ウエスタンフェスは市民センター(マリンホール)をほぼ満席*とし、内容的には昨年を凌ぐ評価を得て盛況であった。
来場者のアンケートには ”来年もまた来ます”、”当然3回目もありますよね~”、”次回も期待してます”など継続開催の要望や確認に加え、”しびれた”、”感動しました”、”うっとりです”といった出演アーティストへの賛辞の数々。
イベントにはサプライズ(驚き、意外性)が不可欠だが、昨年同様、舞台正面の紗幕にはハットの青バトのロゴマークとWelcome To Otaru Country & Western Festivalの字幕、アメリカの壮大な風景にカウボーイの日常生活の静止画像が次々と映し出され、 BGMにはWildwood Flowerが流れる。曲が陽気なTennessee Yodel Polkに変わると歴史的建造物、アゼリアと白樺並木、浮き球や運河など小樽を象徴する画像が連写され映像プレショがー終了。同時に紗幕が飛び、ワンマイクの前でアカペラのトリオボーカルが心地よく響き渡る。

我が国最古のブルーグラスバンド、The Way-Faring Strangers(東京、以下略称ウエイファー)がスポットライトの中に浮かぶ。歯切れのいいBluegrass Expressが終わると、総合司会のFMおたる現役アナ・石橋やちよがカウガール姿で3名のステージコーディネーターとともに登場、フェス開幕を告げる。Four Wallsや Hello Mary Louなどおなじみ曲に続き、日本語曲”母からの便り”がオートハープの前奏で始まる。1970年にレコーデング(SP盤)された、かなり売れた名曲である。母性愛をみごとに表現する3重唱、涙がこぼれ落ちる名場面。終盤、北海道の誇る平塚研太郎が特別ゲストとしてフィドル片手にウエイファーに加わる。Tennessee Waltzに続くは、Orange Blossom Special。鉄道発祥の地小樽には実にふさわしい選曲。煙を吐いて爆走する列車音と汽笛を見事に表現する研太郎の弦さばきが冴え渡る。楽屋での短時間の打ち合わでこれだけの出来映え。民宿青塚食堂(祝津)での前夜のフルコース海鮮料理でウエイファーの面々もスタミナは十分。エンデングは彼らがお手本とするThe Country Gentlemenのナンバーから”ダイナ叔母さんのキルティングパーティ”。洗練されたブルーグラスサウンドが聴衆を包み込んだ。

スーパー親父バンドに続くは北大ブル研(1975年創部)の若さ溢れる現役学生グループだ。ウエイファーがワンマイク方式だったのに対し各奏者の前には個別にマイクが立つ。近年ではこれが常識的な構成であるが、前者の伝統的スタイルと後者の現代的なスタイルとの対比に気づいた人も多かったのでは。また、 ウエイファーにはフィドルの代わりにドブロが入ってるが、北大はフィドル、マンドリン、ギター、ベース、バンジョーの標準5人編成である。映画オーブラザーの主題曲Man Of Constant Sorrowでキックオフ。染田屋光高のリードボーカルを軸にハーモニーもすばらしい。ビル・モンローのBlue Moon Of Kentuckyでは、ワルツから2ビートへの切り替えが聴きどころでもある。日本人作曲のブルーグラスOne More Travelin'もよかっが、エンデング曲はNine Pound Hammer、輪唱も織り交ぜ軽快なアップテンポ。またまた今年も北大ファンが増えたようだ。
ちなみに染田屋は農学部大学院1年、他のメンバーも来年は卒業期ではないので、さらに腕を磨き、来年の小樽フェスに再登場できる見込みだ。

前半のブルーグラス部門が終了し、石橋とコンビで司会を担当したプリティ堺もカントリーダンス担当のマーサ米川にバトンタッチ、カントリーダンスショーが始まる。昨年おなじみのファーリー井口、飯塚勢津子とクラブ・ハウディ・ダンサーズ計5名によるラインダンスは紫系の衣装で華麗に展開、3っの振り付けを3っの異なる曲(CD)で演じた。  さあ次は、お待ちかね地元チームの出番。小樽カントリーダンススクールの初歩的な踊り・・・と思いきや、破れハットにぼろジャケット、すり切れジーンズの酔っぱらいがふらついた足取りで出てきた。続いて、ほろ酔い機嫌のカウボーイと黒いスーツに銀鎖をぶらさげた恰幅のいい街の顔役風が現れ、地面に座り込みクダを巻いてる破れハットを立ち上げようとするが、保安官を呼べ、保安官だとわめく。鉄砲を抱え、星形のシェリフバッチをつけた男が駆けつける。女たちも何事かと回りに集まる。インディアンの酋長ビッグ・イーグルが来ないとオレは起きない!とさらに大声。鷲の踊りのステップで、斧を振り上げながら酋長が現れた。男たちは初めは怪しげな足取りだったが、徐々に調子を上げダンス(Slapping Leather)の足並みは全員そろう。開校間もない小樽教室だが、みな樽っ子の意地を見せ奮闘、会場は沸きに沸いた。

カントリーダンスの初級講座が井口の指導で始まった。座席前列に陣取ったダンスファンをはじめ一般客も舞台下特設フロアーに集合。Cut A Rugというダンスはほどなく踊れるようになった。この踊りのステップシートは当日全来場者に配布された公式ガイドブックに記載されてるので、復習したい向きには好都合である。

後半のカントリー音楽部門の司会は石橋とのコンビでデイーン柴岡だ。マイクが不要なくらい大声自慢。
道産子・福森千花がバンド(カントリーロックスペシャル)とコーラスをバックに表情豊かに、パンチを利かせパワフルに歌い始めた。正調カントリーとは少々趣が異なるカントリーロックの分野ではあるが、聴衆の反応はウエイファーと並び抜群であった。今、本場アメリカでホットな女声歌手、シャナイア・トエイン、リアン・ライムス、グレッチエン・ウイルソンのAny Man Of Mine、 Your Cheatin' Heart、 Redneck Womanをカバーし、最後の”カウボーイの恋人になりたい”になると、カントリーダンスを習い始めたという千花も歌いながらステップを踏み大いに盛り上がった。また、石橋による彼女のファーストCD発売のアナウンスは、岩内出身の新人歌手への熱い応援メッセージと受け止めた人もいたに違いない。

トリは昨年同様大野真虎とGrass Hoppersだが、編成が若干異なり、ハーモニカ(マウスハープ)が新参加、エレキギターに代わりペダルスチールギターも初参加。腰を痛め、悪化させた大野は椅子に座らなければ演奏できない状態だったが、さすが本場ナッシュビル仕込みの滑らかな英語と艶のある低音は真虎ファンを魅了して止まない。ジョージ・ストレートのCowboy Rides Awayを皮切りに、”思い出のグリーングラス”、”カントリーロード”など聞き覚えのある曲に親しみを感じた人は多かったはずだ。

出演者総出のグランドフィナーレの時間がきた。
真虎が先ずYou Are My Sunshineの英詞を歌い、柴岡のよく通るタイミングのいい合図で楽器演奏と歌が交互に繰り返される。日本詞は西村丈彦(神奈川県在住)による我が町の環境保全を訴えるわかりやすい内容。舞台上袖付近では5名のダンサーが軽快にステップ。
ロイ田沢の挨拶代わりのソロボーカルの後エンデングは大合唱。司会団による謝辞。”また来年、さようなら!”

18:30過ぎ、終演時にはあいにくの雨となったが、場所をBBCに代えての交流会には
アーティスト、スタッフ、一般参加者など70名余が集いフェスの余韻を楽しんだ。                                  =敬称略=  (リポーター: ロイ田沢 2005-7-3)

*実入場者337名、有効座席399席、入場率84%

<来場者の反響> アンケートから抜粋

☆ウエイファーに感激、涙がでてきた。福森千花は日本のロレッタ・リンか(札幌・50代男)
☆千花ちゃん頑張って、癒されました。カントリーダンスは楽しそう  (小樽・60代男)
☆北大のベース、乗りがよく楽しいよ。真虎さん早く腰を治して(小樽・58歳女)
☆インタビューより歌を多くしてほしい。ウエイファーはベテランの味で聞きやすかった(小樽・女)
☆カントリーダンスは初めて見たが自分にも踊れそうな気がした(小樽・40代女)
☆時間の経つのを忘れました(小樽・68歳女)
☆平塚研太郎のフィドルに感動。北大は若いのにみなテクニシャン(小樽・60代男)
☆小樽のダンスはかなり楽しかった。真虎のゆったりした曲が好きだった(小樽・16歳女)
☆ウエイファーはあんなに早く弾けるなんて!千花は声がきれいで憧れます(小樽・16歳女)
☆ウエイファーはみな楽しそうに演奏していて、こちらも楽しくなった(小樽・30代女)
☆ウエイファーの洗練された歌と演奏、ブルーグラスが好きになりました(札幌・55歳男)
☆千花のパワフルな歌声で元気をもらった、真虎はオーラがすごい(道内・25歳女)
☆全体に盛り上がってよかった。(このフェスが)流行するとよい(小樽・60歳代女)
☆地元からもバンドが出てほしい。ウエイファーは安心して聴けた(小樽・56歳男)
☆昨年よかっから今年もきた(63歳男)
☆リフレシュできた。ダイナミックと哀愁・・・ありがとう(道内・50歳代男)
☆北大はよかったです。今後に期待します(小樽・73歳女)
☆北大のトークがわかりにくい。大野バンドのハーモニカがよかった(道外・60歳代男)
☆北大はリズム感がすばらしい。学生時代を思い出し乗ってしまった(小樽・60代女)
☆来年もまたお願いします。カントリーダンスは習ってみたい(小樽・50歳代女)
☆見ていて非常に楽しい。10年若ければカントリーダンスをしてた(小樽・73歳女)

                                              以上

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