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親父たちの青春

Owf2l 2005年と2006年に小樽フェス出演のウエイファー「写真」が地域の音楽イベントに出る、そして今年の小樽フェスにリスナーで参加の赤井長久氏もカントリーバンドとカントリーダンサーを率いて演奏すると言うので、2年ぶりに西荻地区区民センターに出向きました。以下はロイ田沢の速報レポートです。

親父たち、青春に帰る
東京・荻窪で無料のアメリカン・ポップ・イベント

西荻ジャンボリー(9/20@東京・西荻地域区民センター、366席、主催:実行委員会、入場無料)は今年で第3回。地元で活躍するフォーク、カントリー、ロック、ブルーグラスの5団体が共演した。台風接近の予報で天候が危ぶまれていたが杞憂に終わり、会場は地域の音楽ファンや出演グループのサポーターたちで賑わった。Ojon 16:00、”じょんのび”「写真」(新潟の方言で風呂上がりなどの心地よさを表す)でキックオフ。本来は男女ペアなのだが、この日は小山光弘(後述)が応援参加し一応PPMスタイルである。ご当地オリジナル・ソング”風に吹かれながら”などをさわやかに披露した。2番手は地区の小中学校のPTAからなるロック系お笑いバンド”ザ・シップス”0sip 「写真」。リードボーカルとコメディアン(兼司会)の掛け合い漫才がエレキ・ギターやエレキベースなどをバックに展開される。ゴダイゴやチェッカーズのナンバーで、馬鹿話をしながらのハーモニーボーカルはお見事。目下、練習途上のサックスがエンデングで1曲。ドラムス担当もいるようだが、急用欠場というのも素人バンドらしく微笑ましい。

さて、当音楽イベントの世話役であるThe FroggiesOfr2 「写真」(リーダー:小山光弘Gi&Vo)が舞台に上がった。1962年明星高校で産声のベテラン、フォークバンドである。悲しくも今年早々、初代からのメンバー堀川学(Wベース&Vo)をがんで失ったが、渋谷正人が加わり、初代からの岐純夫(Bj&Vo)や小池純一(Gi&Vo) による新編成で全9曲。
1.MIGHTY MISSISSIPPI
2.BYE BYE LOVE
3.BRANDY WINE BLUES
4.ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE
5.EARLY MORNING RAIN
6.FOR  THE GOOD TIMES
7.FOR  BOBBY
8.TAKE ME OUT TO  THE BALLGAME
9.GOLDEN BELLS
Bye Bye Loveはもともとカントリーなのだが、フロッギーが料理するとこんな具合になるという見本のような曲調となる。4番はおなじみハワイアンの名曲”小さな竹の橋”、これも原曲を大胆に編曲し、いきなり3パートハーモニーから入り軽快なアコースティク・サウンドが会場を柔らかく包む。8番はベースボール大国アメリカらしい野球賛歌。9番はセイクレッド・ソングとのことだったが、曲調はまさに我が国の多くのフォークファンを魅了した”サンフランシスコ・ベイ・ブルース”に酷似しており、思わず膝をたたき、靴をタップしたくなるエンディングにふさわしい演奏であった。

日本のセルダム・シーン
小樽フェスではダーク・ダックス

ラスマエは1959年桐朋高校で誕生した伝統のブルーグラスバントOway_2 ゙The Way-Faring Strangers「写真」である。フロッギーズとは1964年に都内コンサートで初共演したお仲間バンド。初代からの武田温志(Do)を筆頭に、バンドリーダでMCの2代目、近藤俊策(Ma&Vo)、同じく2代目 、林京亮(WBa&Vo)、3代目で最近ボーカルもこなす萩生田和弘(Bj,Ah,Gi&Vo)、6代目として参加2年目の金子武美(Gi,Bj&Vo)の5人組。      
1.FARE THEE WELL(ボブ・ディラン作、気の向くままの旅に出る寅さんのように)
2.OLD FLAMES(昔の女に出会って焼けぼっくいに火がつきそうになったけど・・・)
3.THIS MORNING AT NINE
4.NIGHT WALK  (インスト)
5.RED RIVER VALLEY
6.母からの便り(田村守 作詞作曲)
7.FOX ON THE RUN
再編成のこのバンドの特色は武田を除く全員がボーカルのリードをとれるよう切磋琢磨してることだ。新加入の金子は大手商社の現役多忙の中での練習、透析を続けながら頑張る武田のことを思えばの心情が伝わる。ご夫人連のサポートぶりと相まってチームワークのすばらしさがステージにも遺憾なく発揮されている。2番はバンジョーをギターに持ち替え萩生田がメインボーカルで熱唱。3番はブルーグラスの特徴でもある、Banks Of The Ohioのように曲の内容は暗かったり、悲惨だったりなのに演奏は軽快そのものの典型だ。5番の邦題”赤い河”ではバリトン・パートの林がリードで歌い、6番ではリード・ボーカルを近藤と金子で分担するなどの工夫が見られる。要は各人があるときはリード、またあるときはハーモニー(テナーやバリトン)と臨機応変に役割を決めレパートリーを増やしている。エンディングFox On The Runは彼らがお手本とする都会派ブルーグラスCountry Gentlemenの名曲、みごとなカルテット・ハーモニーだった。

トリをつとめるのは0akai 赤井長久(Gi&Vo)「写真」率いる慶応OB中心のカントリーバンドHilltop Ramblers。学生時代にはNashville Boysとして赤井、遠山祐一郎(EGi)、名執嶢(Dr)が学生フェスや米軍キャンプで活動した実績がある。現役引退の増加と相まって数年前から豊田みき(女声ボーカル)、高木和彦(KB)、木村哲之輔(PSG)、山下興郎(EBa)など昔取った杵柄組が集結し、カントリーミュージック三田会や都内ライブハウスで活動している。レパートリーはWネルソンやGジョーンズの古いものからGストレートやAジャクソンの新しいものまで幅広く演奏。今回はカントリーダンスのためにリズムのある曲がメインである。ナツコ・グレースが主宰するDancing Texasの荻窪地区教室のダンサーたち(リーダー:はるちゃん)0akai2s 十数名「写真」が全曲を舞台の両サイドで踊った。なお、ドラムスの名執に代わり、今年の小樽フェスにもOle Country Boysのドラマーとして出演した松本あきらがトラで参加した。
1.DESIGNATED DRINKER          
2.SONG FOR THE LIFE
3.BLAME IT ON YOUR HEART
4.HERE I AM DRUNK AGAIN             
5.ROSE GARDEN                  
6.SOMEDAY                            
7.MR. LONESOME          
8.ONE NIGHT AT A TIME
4番の”酔っぱらいの歌”ではMCも務める赤井が”おいら、また酔っぱらっちやった”のパートをリスナーたちに歌うよう促していたが、いかんせん飲み食い厳禁の会場内。しらふでは唱和する人はパラパラであった。Rose Gardenでは曲と同名の振り付けがあるだけに
カントリーダンサーたちも熱が入る。ただし、踊りは前後のターン・チエンジが多くて早いため向きが逆になるダンサーも散見された。舞台スペースの割にダンサーが多く、演奏者の半分が陰になってしまうのが残念だった。7番はロック調のカントリー、紅一点の卒年も若い豊田みきがボデイ・アクション豊かに歌い上げ、最後に赤井がGストレートのヒットナンバーOne Night At A Timeで締めた。

これだけの出演陣で入場料はゼロ。このジャンルの音楽ファンにとっては申し分のないイベントなのに客席は全部埋まった訳ではない。タダでも興味がない人は来ないと言えばそれまでだが、なんとも複雑な気持ちであった。いずれにせよアメリカン・ミュージックの楽しさを地域のもっと多くの人たちに楽しんでもらおうとの情熱で運営に参画されたスタッフのみなさまには心より敬意を表したい。

なお、PAMF(Players Association of Modern Folk)主催による下記コンサートに同会の会員であるウエイファーの出演が決まっている。
日時:2008-11-2(日)13:30~
会場:草月ホール(東京・青山)
入場料:前売り\2,000(申し込みはPAMFのHPから)

文中敬称    (リポーター:ロイ田沢   2008-9-22)

取材協力:小山光弘、土岐純夫、武田温志、近藤俊策、赤井長久
写真提供:安部 武、林 郁二

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