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第4回千葉オープリー速報

P1030843s 今年の小樽フェスに遠路、リスナーとしてお運びいただいたカントリーミュージシャン赤井長久氏がチエアマン(実行委員長)を務める千葉オープリー(12/7)に行ってきました。会場はライブハウスのため手狭でしたが、運営にたずさわってこられた県内諸兄のカントリー音楽への思いの深さが伝わってきて心底感服しました。飲食もできる屋内型コンサートでは京都オープリーが大先輩ですが、千葉もできるだけ長く続くことを祈って止みません。Cheers to Chiba Opry! 以下ロイ田沢が詳細リポートします。

京都オープリーに追いつくか
千葉もカントリー、ブルーグラスが盛んです

第4回千葉オープリー(12/7@JR千葉駅西口・ピーナッツボール1015)に初めて参加した。過去3回とも日取りは12月上旬日曜日、開催場所も固定して継続しているという。にぎやかな駅東口から、やや離れた西口にある駐車場ビル地下のオールディズ中心の老舗ライブハウス(Since1987、オーナー中島義美)が会場だ。14:30開演直前に駆け込んだときには店内はすでに100人超えのファンで満杯。黒ハットが似合う若手の今関雅喜(ウエンスタン・ショップ店主)の司会で定刻開催。ナッシュビルから帰国間もないチエアマン赤井長久がライマン公会堂見学の印象を報告したあと音頭を取り、チェアーズならぬチバ(千葉)ーズ!、 18名の県民カントリーシンガーたちと、PSG担当で事務局長の竹井大輔など5人編成のバック陣による千葉県版グランド・オール・オープリーがここに開幕した。トップはステーキハウスのオーナー高木研二のProud Maryから。マイマイクを持ち込んでの熱唱だ。続いて、同店シェフ高橋利尚がカントリーダンサーたちを喜ばせるDヨーカムのCrazy Little Thingをエレキギターを弾きながら。千葉のGストレートと尊称されてる印旛郡の牧場主、国枝喜美雄が名曲、The Cowboy Rides Away とDoes Fortworth Ever Cross Your Mindを披露。こんな調子で、舞台はオープリー方式で一人2曲づつテンポよく進行。客席後方では少々窮屈ながらも星典子の主導で7~8名のカントリーダンサーが軽快にステップを踏んでいる。C&Wを歌い始めて50年の藤倉孝義のGreen Green Grass Of Homeでは語り部分のみを分かりやすく日本語で決めたのはよかった。2曲目のThere Goes My Everythingではバック陣にサイドギターで入った渡辺幸博のハーモニー・ボーカルも利いてお見事。さて、お次は「切り抜きカントリー倶楽部」編集サポーターでもある建機大手勤務の菅原信一。Mハガードの青少年を励ますOkie From Muskogee、EからFへの転調も効果的で、客席のご母堂もご満足そう。ボーカル歴わずか3年と謙遜しながら1920年代の古い曲、JロジャースのWhy Should I Be Lonelyもなかなかの味わい。木更津から参加の佐久間実は、ブランソンに自前のシアターをもつMバンディのI Could Never Be Ashamed Of YouとKクリストファーソンのHelp Me Make Through The NightをWネルソンバージョンできれいな発音で歌い上げた。第1部のトリは司会も兼務する今関がGストレートのナンバーからクリスマスシーズンにふさわしいJingle Bell Rockと、AジャクソンもカバーしてるMurder On Music Rowで締めた。

ロンスター・カフェの金子早苗店長の姿が見えたと思ったら、オーナーの金平隆が特別ゲストに招かれていたことが分かった。そういえば出演陣やファンにはロンスター・レギュラーバンド関係者やロンスター倶楽部会員も少なくない。金平は最新の自作CD”ハンク・ウイリアムス集”の販売PRも兼ねLost Highwayを披露し、休憩を挟み第2部に入る。小学校時代からカントリーを歌ってる渡辺幸博がRエイカフで有名なWabash Cannon BallとRトラビスのOn The Other Handを熱唱したあとは、女性歌手登場。司会が”英語の先生なので発音がきれいです”と紹介、高山洋子が茶系のカントリースタイル(ロングスカート)で曲はGuitar TownとShe's In Love With The Boyだ。銀座のブルーグラスの殿堂、ロッキー・トップなどで活動してる後藤功(Gi&Vo)がデズニー・ランドや成田空港を例に挙げお国自慢をした上で、You All Comeの唱和を客席にうながしながらテンポよく歌う。ジョイ・カントリーの推進者、小濱政夫(Gi&Vo)も参加して、日大OBの比企真(Fi)や同斎藤雅巳(Bj)、法政OB佐藤秀人(Ba)から成る一応ブルグラ編成で、これぞブルーグラスの代表曲F&SのRollin' My Sweetbaby's Armsを疾走感あふれる演奏で盛り上げた。 なお、バックバンドはこの他にドラムスがWild Westの伊規須朋行、PSGは前記竹井、上智OBで乳業大手勤務、天才ばぁぼんずのリーダーでもある。2部は続く。長身、ちょび髭の金萬喜昭がギターなしで登場、ロンスター・カフェ・スターの一人で、Please Help Me I'm Fallin'とLove Love Loveを歌う。おなじみ熊本カントリー・ゴールドのツアー・コンダクター前述小濱のソロ・ボーカルの出番がきた。戸籍名はコハマなのだが、米・新大統領にあやかりオバマですと自己紹介し、カントリー・ゴールダーで彼のサポーターでもある”おもしろ3人組”(内お一人は、はるばる仙台から)に謝辞。ロッキー・トップのレギュラーバンドLonesome Grass Boysで鳴らしてるだけに自信のステージで、譜面台の歌詞がよく見えないとぼやきながらもAlways LateとThat's The Way Love Goesを。分刻みの進行は16:32に終了、休憩中に店の中島オーナーが挨拶に立ち、昨今の世界的経済環境の悪化を意識してか”今日のこの元気を日本経済に活かしてほしい”と時宜を得ていた。
 
会場内は佳境モードに入り、終盤トップはデュエット・シンギングの男女Sala's Bank(ギター/金子源、マンドリン/ジュンコ)で、Cruel Moonの前のTeach Your Childrenの美しいハーモニーが印象に残った。来年、古希を迎える鎌ヶ谷の近藤功一はGストレートのTroubadourに続き、秋川雅史の”千の風になって”を自作?の英詞で披露、You Tubeでも視聴できるという。英題はA Touthand Winds、隣席の近藤ファンがそっと教えてくれたのだが、彼はルイ・アームストロングの自叙伝を翻訳したこともあるという。自前のバンドMidnight Cowboysを持つ八千代市の金森重恭は丁寧に曲の内容を説明しながらAmarillo By MorningとLittle Bittyを、ラスマエは大御所、寺本圭一のバンドでギター奏者を務めた東條英基、Those Old Love Lettersでは歌詞の意味を日本詞で読み上げ、She Thinks I Still Careでも内容説明を簡潔に済ませてから歌いはじめるなど、さすが師匠を範としてることをうかがわせた。また、舞台中央のマイクに下がるシンボル旗CHIBA OPRY「写真参照」は彼が丹誠込めて縫い上げたものという。さあ、大トリは赤井長久だ。都市銀出身だけあり、手にしたエレキギターのネックにはBANK AKAIとインレイされている(なにせ筆者の席はかぶりつきでしたから)。HトンプソンのA Six Pack To Goの次はMバンディのHere I Am Drunk Again、客席に歌詞カードを配り”Here I am I'm drunk again”(おいらまた酔っちゃった)をみんなに歌わせる。この日ばかりは、すでに出来上がったリスナーもいたようで店内には陽気な歌声が響きわたった。赤井はまた慶応三田会カントリー部会の重鎮の一人で、Hilltop Ramblersのリーダーとしてカントリーダンサー連にも親しまれてるシンガーである。この日はナツコ・グレースの姿はなかったが前述ダンシング・テキサスのナンバー2の星が活躍していた。

P1030852s 18:00少し前、フィナレー曲 I Saw The Lightを合唱して、3時間強の第4回千葉オープリは104名(主催者発表)のカントリーミュージシャン、ファン、家族友人、カントリーダンサーたちを堪能させて無事終了した。それにしても、ただ好きなだけでこれだけのことが出来るだろうか。何がこのように多大な労苦が伴う音楽イベントを企画、推進、参加、協力、協働させるのだろう。今回の構成をみるとワンバンドで18人の歌手を相手に33種の曲を一挙に消化したことになる。各人の演奏スキルもさることながら相当の体力が要求されるはず、先ずはこの5人のバック陣に最大限の敬意を表したい。

津田沼のスタジオを借り切ってこの10月から5回のリハを重ねての集大成、関係されたみなさま、本当にお疲れさまでした。日本人のセンチメントに訴え、心に響くものがカントリー音楽にはあるのでしょうね。僭越ながら最後に、次回に向けての提案です。満席の店内での紫煙もうもうは演奏者にもきついはずですし、カントリーダンスシーンのあるところでは女性も多く、集客阻害要因になりかねません。また、ときたま起こした”バンドの風邪引き”(今関)はご愛敬としても、PAでは素人耳にもフィドルの音量が大き過ぎるように感じました。

文中敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2008-12-9)

取材協力:赤井長久、竹井大輔
写   真:実行委員会

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