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2009年5月の投稿

所沢ローンスターピクニック速報

カントリーフィーバーで雨雲退散
首都圏のカントリーダンサー所沢航空公園に集う

第14回ロンスター・ピクニック(5/24、主催:ロンスタークラブ/会長 JT金平@所沢航空公園・半ドーム野外ステージ)は懸念された雨はむしろ手ごろなおしめりで収まり、ウエスタン・スタイルで着飾ったカントリーファンでにぎわい無事終幕した。ロンスターカフェ(東京・高田馬場)でレギュラー出演しているなかからこの日は10バンドが参加したが、あと一ヵ月余に迫った小樽フェスに参加する3バンドに注目してみた。

Img_0805_r小樽フェス初参加のケン川越とWestern Croonersは5人編成だが、うち4名が歌えるのが強み。ドラムスのデイビッド・ジャクソンもGジョーンズのHe Stopped Loving Her Todayを歌った。ドラムスを叩きながらの語りはかなりの難易度ではと感心する。北海道深川市生まれのケン川越はOkie From Muskogeeを太く張りのある圧倒的な声量で歌い、同行するジャクソン優子などカントリーダンサーたちのブーツさばきも際立った。

Img_0896_r小樽フェス2度目の参加でトリをつとめるOle Country Boysはこのピクニックには初回から連続参加の記録を持つ。北海道遠征に備えたのか、夕張メロンカラーの淡いグリーンと淡いオレンジ色の半袖シャツで登場。アップテンポでダンサブルな Chattahoocheeや Don't Rock The Jukebox、バラード Here In The Real World とAジャクソンのオリジナルに、Summertime Blues、Tall Tall Trees、Who's Cheatin' Whoと彼がカバーしてる曲も加え、全6曲をAジャクソン特集としてまとめ歌い上げた。演奏前からサポーターダンサー達が舞台前で待機しており、いきおい演奏陣にも気合いが入るというもの。

Img_0867_r小樽フェスの常連、おおの真虎が今年も札幌から参加。例年通り、ハーモニカのチャーリー(東京)とのユニットでSong For Life、Any Time、オハコのCity Of New Orleansなど4曲。5年前には腰痛のため椅子で演奏、真虎の師匠でもある司会のJTに“肝臓をやられると腰にくる。飲み過ぎでは”と警鐘を鳴らされていたが、今年はかなり痛々しく心配だが、髭をたくわえた風貌はマイク真木にも似て貫禄あり。

さて、今年の小樽フェスのテーマは鉄道。この日も何曲か鉄道ソングが演奏されたがJTとともに司会も担当の横地みずほ(Wild Wood Roses)が歌うMy Baby Thinks He's A Trainはインストの列車音と相まって鮮烈だった。JキャッシュはあのFolsom Prison Bluesでも知られるようにトレイン・ソングの名手の一人だが、娘のロザンヌがこの曲をカバーしてると聞いて血は争えないと納得した。

終幕近い夕刻4時にはJT率いるTexas Companyが登場。舞台背後のテキサス州旗(ロンスター)が一際輝く。舞台前のダンスステージとその回りにはざっと100名超えのダンサーたち。もう過密状態だ。JTが自作のTexasをフィドルを弾きながら、弓で指揮をとりながら日本詞で歌う。小雨は上がり青空さえ覗いている。ジミー時田も出ていた初期のころはダンサーは数名だったという。この隆盛、隔世の感、これも地道に継続してきた関係者の努力とカントリー音楽への愛着のたまもの。来年の15周年が待ち遠しい。

文中敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2009-5-25)

写真:林郁二  

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アメリカ生まれの弁慶号見学記

  • 鉄道ソングが聞こえるPic_08_03・・・ 弁慶号
    かって北海道開拓の担い手として活躍したアメリカ製(ポーター社)蒸気機関車、弁慶号を見るため鉄道博物館(さいたま市大宮区)を訪ねた。
    1880年11月、日本で3番目の鉄道が開通(小樽・札幌間)、先ずは、義経号と弁慶号が輸入され、その後しずか号など1884年までに同じ型式計8両が輸入されたが、現存するのは義経(1号、大阪・交通博物館)、弁慶(2号)としずか(3号、小樽・総合博物館)の3両のみであることが分かった。弁慶号はきれいに磨き上げられ、独特の大きな煙突(ダイヤモンドスタック)とカウキャッチャー(牛への衝撃を軽減するため?素材は鉄ではなく木)はもちろんだが、先頭部に彫り込まれた数字の2(号車の意)が特に目立つ。Pic_08_04_2 客車・開拓使を連結しての展示である。この客車もアメリカ製(ハーラン&ハリングワース社)で、22人乗り賓客専用車。水洗トイレやストーブ付、座席は対面4人掛け、ディナーテーブルもある。弁慶は石炭や貨物だけの輸送機関車ではなかったことが分かる。小さな案内版には「♪線路は続くよ」はアメリカの鉄道敷設従事者たちが歌ったもので1955年に日本に紹介され1967年に大ヒットしたとある。小さなスピーカーでこの曲を流すといいのではと思う。
    また弁慶の模型ケースもあり、ずんぐりした雪払車が弁慶の先頭に連結されていた。すぐそばには石炭2塊が置かれた展示ケースも、なるほど今の子供達は黒いダイヤ、石炭などは知らないからなのであろう。それにしても本州は英国製、九州はドイツ製、北海道はアメリカ製を輸入したわけは、単に一国偏重はコスト高につながるからだけなのか。北海道の開拓史、アメリカの鉄道、カントリー音楽、何か目には見えない線路でつながっているように思えるのだが。  
  • (リポーター:ロイ田沢 2009-5-20)

ミニ鉄道史
1825年 英国でストックトン、ダーリントン間世界初の鉄道開通
1854年 ペリー提督、日本に汽車模型を持ち込み公開
1871年 日本向け1号機関車製造、英国バルカン・ファンドリー社
1872年 新橋、横浜間開通
1874年 大阪、神戸間開通
1880年 義経、弁慶号製造(帆船トベイ号で小樽へ)
1880年 小樽、札幌間開通
1882年 小樽、幌内間開通(開拓使号にはホロナイではなくPORONAI~とある)
1895年 国産2号機関車、大勝号小樽で製造。現存最古 

1900年 鉄道唱歌「♪汽笛一声新橋を~」制定
1904年 小樽中央駅、函館間開通
1909年 アイアンホース号製造 米国ポーター社
1950年 歌謡曲「♪僕は特急の機関士で」発売
1964年 新幹線開通(私事ながら10/1開業初日名古屋まで乗車しました)

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今年のテーマは鉄道です。

Ironhorse 第6回小樽フェスのテーマは鉄道。そして、いま北海道鉄道発祥の地、小樽市手宮にある総合博物館の人気ものはアイアンホース号「写真」。実際に乗客を乗せ構内を走ってます。このキュートなアメリカ生まれの蒸気機関車(狭軌)は中南米・グアテマラの果樹園や米・ミネソタ州のアミューズメント・パークで活躍したあと、1993年に太平洋を渡り、はるばる小樽にやってきました。なんと彼女は今年100歳を迎えますが、子供たちの歓声を浴びながら元気な毎日です。小樽フェスでは出演10バンドが彼女の生誕100周年も祝し、鉄道ソングを1曲ずつ歌います。

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オールカントリーボーイズ・ライブ速報

090509_22450001木魚が響くカントリー居酒屋
ゲストタイム大盛況

東京・国立の音楽酒場「はっぽん」は毎月第2土曜日の夜、アマチュア・カントリーミュージシャンたちでにぎわう。今年も小樽フェスに参加するハウスバンドOle Country Boys(バンドリーダー&PSG:釜石昌積)がバックを務めるのだが、今夜(5/9)は総勢16名もが歌い、演奏した。自分のバンドがある人、かってバンドや合唱団やコーラーとして活動した人、これから自前のバンドをと構想中の人、ただ好きで練習を重ねている人などなど多彩。このお客様タイムは2セット目に行われ、厨房で一仕事終えた店主の大ちゃん・大島正光(ギター)がヘッドレストマイクを付けて客席中央部でMCを担当する。先ずは西村誠(キーボード)作曲の「還暦過ぎたら」(詞:オハラエイゾー)を披露。♪お経の代わりにカントリーを!、ハットを取ると僧侶の風格のトクさんこと徳永喜昭(ギター)が叩く木魚も伴奏だ。おくりびとブームに乗った訳ではあるまいが、カントリーなので内容は悲しくても曲調は底抜けに明るい。だが、熟年カントリーファンにはジーンとくるものがあるのでは。

090509_21190002さて、MC大ちゃんの呼び込みでゲストが次々とステージに、演目は「ボーイハント」(Where The Boys Are)、Oh Lonesome Me、For The Good Times、「思い出のグリーングラス」、Bye Bye Love、Molly Darling、Tennessee Waltz、Honky Tonk Man、Country Roads、「古い居酒屋で」(Old Side Of Townをリッチー伊藤、自作の日本詞で)、Johnny Guitar 、Cowboy Rides Away 、Black Mountain Rag(フィドル演奏で)・・・と年齢相応の古い曲が多いが、RawhideとI Always Love Youではそれぞれ若い男女が登場、これからの我が国カントリー界の衰退傾向を憂うシニア層を安堵させてくれた。そして、最後はカントリーロックからGood Little Girls、後藤岳志(Eベース)のジュニア紅平がOCB最年少のMACO(Eギター)とのデュオで締めた。それにしても、毎回毎回ゲストが指定する曲に即応して伴奏し、ハーモニーをつけて気持ちよく歌わせるバック陣。結成20周年を間近に控えた、豊かな経験からとはいえ頭が下がる。

3セット目はサポーターダンサーたちの踊りで盛り上がった。特にCajun Thangは乗りがよく、初心者にも覚えやすい振り付けで、事実2、3人の若者が飛び込みで楽しそうにステップを踏んでいた。You Tubeでも紹介されてるのでお試しを。
今回小樽フェス初参加の加藤秀夫(ドラムス)は、昨年サポターダンサーとして単身参加の奥方から小樽の様子を聞いており、同伴参加ができるのを楽しみにしてるようだ。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2009-5-10)

写真:リッチー伊藤

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小樽・さくら祭りでグラス07好演

Grass2 小樽は今頃が桜満開。市内中心街で5/8~10まで繰り広げられるさくら祭りで小樽フェスのホストバンド、Grass 07が演奏(5/9@サンモール街、旧丸井百貨店前)しました。小樽の観光大使で地元シンガーソングライター、柿本七恵さんが彼らの前座を務めてくれたとのことです。この日はマンドリンレスにもかかわらず、小樽フェスの宣伝もしながら11曲も演奏しました。次回は5/24(日)、出世前広場(こんぶの利尻屋前)でのストリートライブ(12:00から)です。応援よろしくお願いいたします。

写真:柴岡好人

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ウエイファー国立ライブ速報

都会派ブルーグラス、ウエイファー結成50周年を祝う
揺るがぬ桐朋の固い絆、誕生の地 国立で

Img_0229_r Img_0253_r小樽フェスに3年ぶり3回目の出演が決まっているThe Way-Faring Strangersの結成50周年ライブ(5/1、@東京国立・はっぽん)に行ってきた。昨年12月5日の同店以来の公演。めったに顔を見せないので日本のSeldom Sceneとも言われている。開演30分前の18:30にはおよそ40名と満席状態。当夜限りではあるが、扉の禁煙サインがうれしい。ミラーボールのように銀色に輝くベスト着用の5人は、例によりMCなしでいきなりアウトロー・カントリーの傑作Jesse Jamesから始め、Sea Of Heartbreak、When You Kneel At Mother's Graveと一気に3曲。リーダーでMCの近藤俊策(Ma)による全メンバーの健康状態近況報告では、一番若い金子武美(Gi)もアルコール依存症なので全員病気もちと冗談をとばしながら、次はOld Flames(Can't Hold A Candle To You)、先に来日、小樽を含む全国ツアーをしたブルーグラス・トリオThe Tipton Hill Boysの新作CD「Songs We Like」にもカバーされてる名曲だ。Banks Of The OhioのキーはF、近藤のハイロンサムテナーが光る。インストEL Dedoに続くGood Woman's Loveでは4パートハーモニーが美しい。続いてはSteel Guitar Ragをウエイファー・スタイルで披露。リスナーとして参加のスティールギター手習い氏(武田の同級生)へのプレゼント曲でもある。唯一の初代メンバー武田温志のドブロから始まり、マンドリン、バンジョー(萩生田和弘)、ギター、ベース(林京亮)の順でソロをとり最初のドブロに戻る。ブルーグラス・インスト演奏の醍醐味はここにもある。特筆すべきはベースのソロ演奏が、このバンドでは随所に入ることである。続く、Making Plansの絶妙なトリオハーモニーには同席のご婦人たちもうっとりだ。ステージ横には50年前の当時は貴重品だったカントリー音楽のLPを気持ちよく貸してくれるなどウエイファーの強力な支援者、湯川れい子からのお祝いの花かごもある。ボブ・ディランのFare Thee Wellもよかった。I'm Coming Back But I Don't Know Whenを最後に1stセットが終了。

Img_0293_r Img_0316_r客席を見渡すとやはり桐朋高校やウエイファーOBが多く絆の強さを感じる。「母からの便り」を作詞作曲した田村守夫妻、初代ウエイファーの司会を担当した早大アナ研出身の豊田良友夫妻、ウエイファーが所属するPAMFの幹部連の姿も。後半はBluegrass Expressで出発だ。今年の小樽フェスのテーマは鉄道だが、ウエイファーはこの曲をやるのだろうか。Behind These Prison Walls Of Love、This Morning At Nineと進み、オートハープから入る Red River Valley では林がリードボーカル。最愛の妻に先立たれた男を歌うGrave In The Valleyでは萩生田がバンジョーをギターに持ち替えリードを取る。やはりブルーグラス、詞は悲しいが曲調は明るい。歌い終わると“異変”が起こった。たまたま来店したブルーグラスは初めてという男性の目には涙、手には福沢諭吉1枚が挟まれた割り箸。同席のその男性の連れの方が“この人は最近、奥さんを亡くしたんです”とささやいてくれた。萩生田は童顔を当惑させながらも拝受。なにせ、我が国のこの業界はおひねりとは無縁なのでうれしい驚きであった。続くBlueridgeはバンジョーレスで。ボブ・ディランのI'll Be Here In The Morningは熱愛のフレーズがならぶ、日本語では恥ずかしくてとても言えない言葉が・・・と金子。以上3曲はウエイファーがこの日のために練習を重ねてきた新曲である。歌詞カードが配られた。「母からの便り」と「昔ながらのカントリー」、みんなで歌う。作者の田村も口ずさんでいる。エンディングはPanhandle Country、拍手は止まない。近藤が“そうですか・・・アンコールですね”と3曲もサービス。彼らがお手本としてきたCountry Gentlemenの名曲Fox On The Runのカルテット・ハーモニーは圧巻だ。Daydreak In Dixieでは早弾きの競演、疾走感溢れるブルーグラスの真髄がここに。おしまいのA Wayfaring Strangerはブルーグラスでは珍しくマイナーコード、武田もボーカルに参加し5重唱だ。バンド名と酷似したこの曲の存在を、彼らがバンド名を決めた当時は知らなかったという。情報が溢れ入手が容易な今をさかのぼること半世紀、さもありなんの思いを深めた一夜であった。さて、関東の名門ブルーグラスバンドが勢揃いするライブが予定されている。東理夫率いるOzark Mountaineers(立教OB)、Blue Mountain Boys(青学OB)、The Way-Faring Strangers(桐朋高OB)の競演だ。11/22(日)、新宿・Back In Townが待ち遠しい。

文中敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2009-5-3)

写真:林 郁二 

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