« 2010年2月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年4月の投稿

速報:第3回カントリーヘブン伊勢

この地上にカントリー天国あり
伊勢でアメリカ音楽と踊りの祭典

Heaven1020009

今年で3回目を迎えるカントリーヘブン(CH)伊勢に詣でた。過去2回はメインアクトに熊本カントリーゴールド実質主催者、チャーリー永谷バンドを招いてのカントリー音楽祭であったが、今年からは路線を修正し、カントリーダンスをメインに据え、広大なアリーナ(屋根付き多目的イベントスペース)でカントリーダンサーたちが生演奏に乗せ、アリーナー照明を浴びながら、さらに一般観客の目も楽しませながらカントリーラインダンスを踊りまくるイベントとしたという。会場は一階ダンスフロアー(前売り¥4,000、飲食可)と二階観覧席(前売り¥2,000、飲食不可)と明確に区分していることからも当イベントのコンセプトが理解できる。

♪日 時:2010-4-18(日)10:00開場、11:00開演、17:00終演
♪会 場:三重県営サンアリーナ内サブアリーナ
♪主 催:実行委員会
(委員長:荒川治衡/(株)スコルチャ三重・常務取締役、

  副委員長:Hammy(ハミー)/ダンシング・キャディラック代表)
♪総合司会:田村真喜子

11:00、Img_2643s ハミー率いるDancin' Cadillac(DC)のCD音源によるオープニングダンスで開演。舞台中央に縦一列の8名が1名づつ左右に広がりながら踊りが始まる。曲終盤にはダンサーの一人が星条旗を打ち振る。男性ダンサーが数名加わり更に別の踊りが・・・。色や模様が自在に変わるムービング・インテリジェント演出照明がダンサーたちを引き立てる。続いて、トップバンドを務めるのはImg_2650s Evergreen Hill(名古屋)だ。2002年結成、ライブハウス「アルマジロ」(店主:岩尾昇子)にレギュラー出演している5人組。Your Cheatin' Heartなど極上のダンサブルな曲で会場をわかせた。二番手はImg_2678s Fools Silver(西宮)、1979年に甲南大、関学大OBを中心に結成のベテランバンド。迫力の男声ハーモニー・シンギングが特徴のあのLawhideが飛び出したのには驚いた。このバンドのサポータダンサーたちは西宮からバス3台で押しかけたのもうなずける。

12:55、Img_2698s 実行委員長・荒川が主催者挨拶、横にハミーが付き添う。事前のチラシには告知がなかった飛び入りゲストのImg_2719s Img_2702s ロイ田沢とカントリーロックバンドのThe Shot(岡崎)が紹介された。リーダーはドワイト徳永(Vo&EG)で、小田(EG)、清水(WB)、あつひろ(Dr) と若手4人編成、カントリー系にウッドベースがあるのはめずらしい。ロイ田沢がThe ShotをバックにHey Good Lookin'など2曲を歌い舞台を下り、徳永がGuitar Cadillacで一気に盛り上げた。Img_2743s 続いて荒川を含むチーム伊勢が、おそろいの赤いウエスタンシャツ姿でウエルカムダンス(CD音源)を披露、エンディング・ポーズもきれいに決めた。鈴木健一伊勢市長ジョナス・スチュワート名古屋アメリカン・センター館長による来賓挨拶が終わり、13:50から抽選会、賞品はファニー社提供のウエスタン・グッスが多い。所沢から参加した6名のダンサーから2本も当たり、うち1本は定価¥11,000の絹製スカーフもあった。この抽選会の仕組みは斬新だったので紹介しよう。商品と当たり本数が明記された箱に、参加者が番号半券を指定時間内にあらかじめ投入、舞台上でその箱から当たり番号を取り出し発表するというもの。ハミーのよく通る声の、ユーモラスな進行で、てきぱきと当選者に賞品が手渡された。終わると約30分の休憩のアナウンス。舞台前に敷き詰められたコンパネフロアー(タテ約10m、ヨコ約30m)の正面にはダンサー専用テーブルが30島ほど設けられ、ビールやワインを飲みながらくつろぎ、歓談できる。我が国、カントリーダンス先駆指導者の一人、ナツコ・グレースの姿や熊本カントリーゴードの常連、高橋誠の愉快な3人組、そして観客席には“カントリー音楽で長生きしよう”をモットーとするワンダー5(最高齢86歳)のお歴々もいる。休憩時間中BGMはない、ポピュラーなダンス曲を流した方がいいものなのか、どうなのか。また、舞台背後は出演陣などの字幕を投射するためと、演出照明のために白幕スクリーンとなっている。CHのシンボル・ロゴのボードなり星条旗なりが、随時上下するとまたおもしろい舞台になるのではないか。二階席の客はまばらで淋しいので、料金体系の見直しなど更なる集客動員策も課題となりそうだ。

14:35、いよいよ佳境に入る。東京からの2バンドが登場する時間帯だ。先ずはImg_2809s 矢口早苗& Groovin' Country、銀座「ナッシュビル」にも出演しているカントリーロック系のバンド、小柄でキュートな早苗のMCは愉快、間もなく始まる上海万博を意識してか、ニーハオなどと観衆に呼びかけたり・・・。カントリーダンサー必演曲の一つ、Rose Gardenではダンスフロアーはもう最高潮。トリを務めたのは1週間前、昭和記念公園(立川)のカントリー音楽祭ではベースを持って歌ったImg_2942s Img_2865s フロイド・バンランニンングハイムで、そのバックバンドは目黒の「リトル・テキサス」を中心に活動しているSpace Mountain Cowboysだ。アメリカ加州生まれの長身・長髪のフロイドは自作曲も交えながら、クラシック・カントリーファンにはうれしいM・ハガードのWorking Man Blues も演じ、会場はアメリカン・スピリット溢れる生舞台の醍醐味に酔いしれた。

Ch_3  フィナーレはElectric Slide。GブルックスのFriends In Low Placesに乗せて

17:00、好天にも恵まれ、カントリーダンス愛好者だけでも二百数十名が集ったCHは無事終幕した。駐車場には各地からポルシェなどオープンカーを飛ばしてきた「オープンカーよ集まれ~!」の会員車7台も並ぶなど、全国規模のイベントを目指す主催側にはうれしい光景が見られた。確かに地理的には列島の中央部、おまけに観光資源が豊富な土地柄で、屋内でありながらカントリー音楽催事にふさわしい広いスペース。加えてイベントを共催し、三重県からこの会場アリーナの運営を受託している(株)スコルチャ三重の大株主は伊勢銘菓の老舗「赤福」という背景からも、これから5年、10年と長続きし、全国のカントリーダンス・ファンの聖地として遠からず認知されのではと感じずにはいられない。Img_3048s 遠来のゲストたちImg_3050s 所沢チーム

なお、京都、名古屋、春日井、富山、前橋、横浜、東京、所沢など遠方からの参加者で、宿泊希望グループは鳥羽温泉街の「扇芳閣」で開催の交流会でも、踊り、歌い、翌日は鳥羽水族館、二見夫婦岩、内宮参拝、おかげ横町などの観光を楽しんだ。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2010-4-29 リライト版)

写 真:山本繁夫、実行委員会(1&2)

| | コメント (1)

速報:立川で野外大型カントリーフェス

東京TAMA音楽祭@昭和記念公園
好天でお花見気分も味わう

Royfujii

端:藤井三雄

P1040538GCB

東京TAMA音楽祭のカントリー部門、今年で6回目を迎えるFuzzy's Country & Hawaiian Festival in Showa(4/11@昭和記念公園、主催:実行委員会、総合司会:徳永喜昭)に初参加した。1983年開園のこの広大な国営公園の水鳥の池、東側の“眺めのテラス”にステージが組まれ、フラダンサー用のブルーシートがその横に敷かれている。カントリーダンサーは舞台と池に向かって踊る。足元はコンクリート・ブロックの敷き詰めなのでブーツに優しいとはいえないが、300名前後は踊れそうな広々スペース。10:15定刻開演、所沢から初参加のバンドとしてプログラムにも掲載されていたGreat Valley Boys(GVB)が、歌うペダル・スティール・ギター(PSG)奏者のバンマス、ジョン大谷の緊急入院でキャンセルとなり、穴埋めに実質主催者でPSGの世界的製作者、藤井三雄のバンドがカバーし、複数のゲスト歌手がぶっつけ本番で舞台に立ち急場をしのいだ。以降は、トップを飾るはずだった大月から初参加のGrass Country Boysから演奏、所定のプログラムで進行した。古典Crazy ArmsやJambalayaをハーモニーボーカル付で演奏、GVB8名のメンバーの一員で参加予定だった 筆者(ロイ田沢)もゲストとしてP1040572

ロイ&GCB

P1040549

カントリーダンス所沢

You Are My SunshineとYour Cheatin' Heartを歌う。GCBは大月C&Wミュージック愛好会の藤本昌作会長が率いるバンドで、プロ級の奏者が適切に配置されており、中には故デーブ久保井のPSGを務めていた安達文行(EGi)の姿も。

Kakinui Nui LoaKakihula11:25からはハワイアンショーの時間。新春所沢カントリー音楽祭(1/23、@並木公民館ホール)にも参加したNui Loa(リーダー:垣内伸一)とフラダンス指導者・並木美知子チームの共演。ウクレレ中心の演奏と子供たちも含めたフラは心が和む。衣装の色合いもおしゃれ感があり、ビジュアル効果は満点。雨模様のはずがにわかに青空も広がる絶好のフェス日和となり、持参の雨傘は日傘となる。カントリーダンサーたちも弁当やビールで一息入れた。この時間帯では音響システムに不具合が出たようで、演奏中断の場面もあった。12:00:過去4回出演のSn3i0030 Nagasaka Mountain Playboys(リーダー:鈴木民生:写真左端PSG)はマンドリンあり、ボーカル専門メンバーありの構成。Oh Lonesome Me、 Blue Moon Of Kentucky 、Blues Stay Away From Meなどクラシック・カントリーのおなじみ曲を披露した。

Chero

プラウド・チェロキー

フェスはいよいよ佳境に入る。12:35、黒ハット、白シャツ、黒ベスト、黒ズボン、黒ブーツの5人、千葉県佐倉で結成20年のProud Cherokee(リーダー:ペダルマン深山、左端PSG)が登場した。Okie From Muskogeeなどを好演。ハーモニー・シンギングもすばらしい。P1050042

天才ばあぼんず

13:10、千葉オープリー主催など実力バンド“天才ばあぼんず”(リーダー:平山孝人)。Thanks A Lotや Don't Rock The Duke Boxなどダンサー受けのする選曲。PSG担当でマネージャーの竹井大輔は場内で自バンドの年間出演案内をリスナーに手渡すなど、ファン拡大に熱心だ。13:45、再びハワイアングループKuuipo Rosez(リーダー:大河内香代子)の時間、小平市を中心に活動。ハーモニー重視を標榜しているだけあり、英語、独語混在のBei Mir Bist Du Schone(素敵なあなた)など、すばらしい女声コーラスを聴かせてくれた。

Ocb OCB

14:20、おまちかねOle Country Boys(OCB、リーダー:マッシー釜石)だ。若草色のおそろいのシャツ7名が舞台に並ぶ。サポーターダンサーたちも、彼らの演奏開始前から舞台前に勢揃い。ダンサブルな曲が次々と繰り広げられる。ホームライブハウス“はっぽん”の常連客の姿も多い。ここで、ハッピー・サプライズ! 毎年さくらシーズンに来日する、ラトルスネーク・アーニーが姿を見せたのだ。日本での活動拠点、国立を歌った自作のKunitachiを披露、今年は冷え込む日が続き、長持ちしている桜に、彼女は大いに満足していることであろう。そして、エンディングはOCB最近のヒット曲“還暦過ぎれば”。本物の僧侶顔負けの禿頭の徳永が叩く木魚の響き、余韻を残しながらこのステージを終えた。

Hank

ハンク佐々木

14:55、藤井三雄バンド「写真:左端」の特別ゲストとしてナッシュビルから帰国中のハンク佐々木とビンス・ギルにも傾倒しているというエディ稲田が歌い始めた。エデイがA Cowboy Rides Away などで、ハンクは自作の名曲Tennessee Moonなどで会場を酔わせた。15:35、¥500の協賛チケット購入者を対象とした抽選会が始まる。賞品は藤井の自作CDや冷酒などなど。当たり券は20本ほどで確率は高くない中、8名参加の所沢ダンスチームから2本が当たり、幸運を喜んでいた。

Tamafet

FET(左:スコット)

15:50、米軍基地などで活動を続けるFar East Texas(リーダー:スコット・デイビス)がフィナーレを飾る。ナッシュビルでシンガー・ソングライターとしての活動を経て2007年から日本でも本格活動を始め、“カントリー・ミュージックを持ち帰ってくれる男”(This is the man who's gonna bring back Country Music)として注目されている長身フロイド・バンランニングハム「写真:右端」も参加、若い尾崎博志はPSGを弾き、この日米混成バンドを盛り上げた。On The Road Again、Route 66などおなじみ曲も流れ、カントリーダンサーもリスナーも、そして場外の見物客も本場アメリカの雰囲気を、花ふぶきの中で堪能できたようだ。

敬称略(リポーター:ロイ田沢 2010-4-12)

写真:渡辺章、竹井大輔、垣内伸一、深山昭夫、松村浩、藤井三雄

| | コメント (0)

ブルーグラスライブ速報

期せずしてカントリー・ジェントルメンの夕べ
幸子ウオーラーと須貝重太を迎えて

Img_5640_r_r中央:幸子夫人

珍しい組み合わせのブルーグラス・コンサートが、花冷えの東京で開催(4/2@バック・イン・タウン/曙橋)された。F&Sトリビュート・バンドNew Road Map(NRM)と都会派ブルーグラスの先駆、チャーリー・ウオーラー時代のThe Country Gentlemen(CG)を敬愛するThe Way-Faring Strangers (WF)の共演なのだが、ここに二つの偶然が重なることになり、THE VOICEの称号で一世を風靡した故チャーリー・ウオーラー(1935-2004)の追悼コンサート(7回忌)の様相を呈したのである。一つはNRMのリーダー高橋義郎(Gi&Vo)が緊急入院のため代役を須貝重太(旧ザ・ジェントルメンのリーダー)が務めたこと。もう一つは幸子ウオーラーがバージニアー州ゴードンズビルから8年ぶりに里帰りしており、タイミング良く旧知の武田温志(WF初代リーダー)との再会がこの会場でかなったことである。「ウオーラー他界後、筆者と幸子夫人とのインタビュー記事がMS誌2005年1月号に」

Img_5536_r_r 中央:須貝重太

19:30 Salty Dog BluesでNRMの演奏が始まった。高橋の病状急変で、いきなりトラ役が回ってきた須貝も大役だが、NRMのメンバーにしてもハーモニー・シンギングを伴うだけに短時間の合わせだけでは完璧とはいかない。しかし、そこは双方ベテランの強みと選曲(ブルーグラス標準曲に絞るなど)の妙でなんとか切り抜けたようだ。Footprint In The Snow、Foggy Mountain Breakdown、Someday We'll Meet Again Sweetheartと続き、チャーリ・ウオーラー役を長年演じてきた須貝が筆者のアテンドで客席にいる幸子夫人を観客に紹介してから、チャーリーの愛唱歌Two Little Boysを披露し喝采を浴びた。

Img_5748_r_r 左端:武田温志

さあ、WF(リーダー近藤俊策)の登場。須貝に言わせるとCGやWFはモダンフォーク系ブルーグラスということになる。山岳系ではなく都会系、ワシントンDC系とも言われるが、フィドルがないのも特色だ。幸子夫人が武田と会うのは1996年の熊本カントリー・ゴールドにCGが出演して以来、14年ぶり。初対面は1972年CG初来日公演(東京・共立講堂)後の力道山私邸(渋谷)での歓迎パーティでだ。こんな経緯を舞台で武田がリスナーに伝え、夫人持参の写真集の中から墓標やメモリアル・サービスの様子の数枚を客席に回覧した。WF演奏曲全11曲のうち、以下7曲がCGのナンバーだった。Fox On The Run、 Remembrance Of You、 Little Sparrow、 The Fields Have Turned Brown 、El Dedo、 Fare Thee Well。アンコールに応えた曲は最近仕込んだThis World Is Not A Place To Live In。客席の大半はWFファンのようだ。めずらしく、来る4/6(火)にも国立・はっぽんと公演が続くが、長年人工透析を続ける武田の体調も案じざるを得ない。

21:30 須貝のソロボーカル、Red River ValleyでNRM再登場。しゃべりも得意な須貝は高橋の病状を案じながらNRMのCDの格安宣伝、ついでに自身の現バンド「タヒチ倶楽部」が同店で明夜行われることも。続いて、トラの俺だけが目立つのはとインスト陣を紹介した。先ずは青学OBバンドでもおなじみのフィドル(阪野克幸)とバンジョー(川井善之)の掛け合い。続いてベース(近藤友広)とバンジョーの対決。長身で若い近藤のスラッピング奏法はおみごとだった。須貝にハーモニーをつけるのは川井がテナーで、渡辺治(Ma)がバリトンで。実は筆者は、高橋義郎をレスター・フラット役にした純正NRMはF&S信奉バンド、・・・ドブロ(渡辺真人)も不可欠の楽器・・・、であるということから、神戸のThe Shaggy Mountain Boysの東京版かと期待していた。高橋には彼がViginia Brothersとして銀座・ロッキートップで歌っていた1980年代に一度会っただけで楽しみにしていたのだが、一日も早い回復を祈るばかりである。高橋のおはこを須貝がやり始めた。“新聞売りのジミー少年”、ギターとソロボーカルと独演のようなものだが、ギターさばきも歌詞も間違えたと白状しながら、汚名挽回にUnder The Bouble Eagleを熱演。これには幸子夫人も満面笑みで拍手。アンコールはMy Little Georgia Roseで22:15に終演。

さて、幸子夫人にはチャーリーとの間にもうけた愛嬢Mina(28、ベルモント大卒、ナッシュビル在住)がいる。今アメリカでTaylor Swiftとならび人気の若手女性カントリー歌手Carrie Underwoodの世話係を務めているようだ。父が買い与えたナッシュビルの家に住む。ちなみに同い年のキャリーはカナダ国籍のアイスホッケー選手と結婚するという。幸子夫人は自分が元気なうちに孫のケアーをしてあけたいとミーナーにミスター・プリンスが現れるのを心待ちにしている。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2010-4-3)

写 真:林 郁二

| | コメント (0)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年5月 »