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ブルーグラスライブ速報

期せずしてカントリー・ジェントルメンの夕べ
幸子ウオーラーと須貝重太を迎えて

Img_5640_r_r中央:幸子夫人

珍しい組み合わせのブルーグラス・コンサートが、花冷えの東京で開催(4/2@バック・イン・タウン/曙橋)された。F&Sトリビュート・バンドNew Road Map(NRM)と都会派ブルーグラスの先駆、チャーリー・ウオーラー時代のThe Country Gentlemen(CG)を敬愛するThe Way-Faring Strangers (WF)の共演なのだが、ここに二つの偶然が重なることになり、THE VOICEの称号で一世を風靡した故チャーリー・ウオーラー(1935-2004)の追悼コンサート(7回忌)の様相を呈したのである。一つはNRMのリーダー高橋義郎(Gi&Vo)が緊急入院のため代役を須貝重太(旧ザ・ジェントルメンのリーダー)が務めたこと。もう一つは幸子ウオーラーがバージニアー州ゴードンズビルから8年ぶりに里帰りしており、タイミング良く旧知の武田温志(WF初代リーダー)との再会がこの会場でかなったことである。「ウオーラー他界後、筆者と幸子夫人とのインタビュー記事がMS誌2005年1月号に」

Img_5536_r_r 中央:須貝重太

19:30 Salty Dog BluesでNRMの演奏が始まった。高橋の病状急変で、いきなりトラ役が回ってきた須貝も大役だが、NRMのメンバーにしてもハーモニー・シンギングを伴うだけに短時間の合わせだけでは完璧とはいかない。しかし、そこは双方ベテランの強みと選曲(ブルーグラス標準曲に絞るなど)の妙でなんとか切り抜けたようだ。Footprint In The Snow、Foggy Mountain Breakdown、Someday We'll Meet Again Sweetheartと続き、チャーリ・ウオーラー役を長年演じてきた須貝が筆者のアテンドで客席にいる幸子夫人を観客に紹介してから、チャーリーの愛唱歌Two Little Boysを披露し喝采を浴びた。

Img_5748_r_r 左端:武田温志

さあ、WF(リーダー近藤俊策)の登場。須貝に言わせるとCGやWFはモダンフォーク系ブルーグラスということになる。山岳系ではなく都会系、ワシントンDC系とも言われるが、フィドルがないのも特色だ。幸子夫人が武田と会うのは1996年の熊本カントリー・ゴールドにCGが出演して以来、14年ぶり。初対面は1972年CG初来日公演(東京・共立講堂)後の力道山私邸(渋谷)での歓迎パーティでだ。こんな経緯を舞台で武田がリスナーに伝え、夫人持参の写真集の中から墓標やメモリアル・サービスの様子の数枚を客席に回覧した。WF演奏曲全11曲のうち、以下7曲がCGのナンバーだった。Fox On The Run、 Remembrance Of You、 Little Sparrow、 The Fields Have Turned Brown 、El Dedo、 Fare Thee Well。アンコールに応えた曲は最近仕込んだThis World Is Not A Place To Live In。客席の大半はWFファンのようだ。めずらしく、来る4/6(火)にも国立・はっぽんと公演が続くが、長年人工透析を続ける武田の体調も案じざるを得ない。

21:30 須貝のソロボーカル、Red River ValleyでNRM再登場。しゃべりも得意な須貝は高橋の病状を案じながらNRMのCDの格安宣伝、ついでに自身の現バンド「タヒチ倶楽部」が同店で明夜行われることも。続いて、トラの俺だけが目立つのはとインスト陣を紹介した。先ずは青学OBバンドでもおなじみのフィドル(阪野克幸)とバンジョー(川井善之)の掛け合い。続いてベース(近藤友広)とバンジョーの対決。長身で若い近藤のスラッピング奏法はおみごとだった。須貝にハーモニーをつけるのは川井がテナーで、渡辺治(Ma)がバリトンで。実は筆者は、高橋義郎をレスター・フラット役にした純正NRMはF&S信奉バンド、・・・ドブロ(渡辺真人)も不可欠の楽器・・・、であるということから、神戸のThe Shaggy Mountain Boysの東京版かと期待していた。高橋には彼がViginia Brothersとして銀座・ロッキートップで歌っていた1980年代に一度会っただけで楽しみにしていたのだが、一日も早い回復を祈るばかりである。高橋のおはこを須貝がやり始めた。“新聞売りのジミー少年”、ギターとソロボーカルと独演のようなものだが、ギターさばきも歌詞も間違えたと白状しながら、汚名挽回にUnder The Bouble Eagleを熱演。これには幸子夫人も満面笑みで拍手。アンコールはMy Little Georgia Roseで22:15に終演。

さて、幸子夫人にはチャーリーとの間にもうけた愛嬢Mina(28、ベルモント大卒、ナッシュビル在住)がいる。今アメリカでTaylor Swiftとならび人気の若手女性カントリー歌手Carrie Underwoodの世話係を務めているようだ。父が買い与えたナッシュビルの家に住む。ちなみに同い年のキャリーはカナダ国籍のアイスホッケー選手と結婚するという。幸子夫人は自分が元気なうちに孫のケアーをしてあけたいとミーナーにミスター・プリンスが現れるのを心待ちにしている。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2010-4-3)

写 真:林 郁二

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