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2010年6月の投稿

速報:法政OBバンドのライブ

円熟のカントリーウエスタンを西東京で
法政OBなどが集まり、懐かしの曲

P1050302  WR

JR青梅沿線各駅の街(福生、河辺、小作など)にはライブハウスが少なくない。皆無に近い、筆者が住む所沢市とは大違いだ。旧知のフィドラー、笹島良道(ヨシノリ、東洋大ウエスタンバンド・Funny Mountain BoysOB)の誘いで、彼が所属するWild Rangers(WR)のライブ(6/26)に出かけた。会場は5年前に開業した“ルシール”(オーナー:桜井淳一)、小作駅東口を出て直進徒歩3分、信号一つ目の右角黄色いサインが目印で分かりやすい。それでは、WRの生い立ちと顔ぶれから紹介していきたい。結成は1966年で、法政大学の名門バンドCoutry Rangers出身の清水敬布(ヨシノブ、Gi&Vo、)が立ち上げた。法政のカントリーバンドと言えば、我が国C&W界の大御所、大野義夫(79)やトニー中村を輩出したことでも知られる。ボーカル陣はほかに、2003年入団の小川ゆりえ、福本州快(クニヨシ、Eベース&Vo、東洋大FMB出身)、そして笹島の計4名。ペダル・スティール・ギター(PSG)を弾くのはPSGの世界的製作者で演奏家でもある藤井三雄の弟子、小川良久。発足当初からのメンバーだ。さらに、Eギターが塚本恵示、ドラムスは大野義夫バンドで叩いていたことがある野波晃の総勢7名。活動エリアは横田基地、立川、多摩地区が主だが、都心の“ロンスターカフェ”、“リバティベル”など有名店での実績もあり、カントリーダンスのバックバンドとしても注目されている。

さあ、定刻19:30、1940年代生まれのベテラン中心のC&Wショーがここに始まる。“ここでの演奏は昨年11月以来・・・”という清水のソロボーカルでSan Antonio Rose とNine Pound Hammer。続いて小川と福本のデュオでColumbus Stackade Blues、裏声も2重唱で聴けるとはうれしい驚き。小川のソロでは“ままごと遊び”とOnce A Dayも披露。清水の長すぎない、分かりやすいMCで演目はテンポよく進む。Truck Driving Manが3パートハーモニーで流れてきた。混声(福本、笹島、女声小川)のため奥行きを感じさせ、カントリー音楽には女声が大きなウエイトを占めることを再認識させてくれた。ブルーグラスでも活動中(マンドリン&Vo)という福本は、Eギターのまま、超有名曲Tennessee Waltzの1年前に作曲されていたKentucky Waltsを作者ビル・モンローばりのハイロンサム・テナー(キーD)で熱唱。こうしてWRの1st.ステージはGストレート、Wジェニンングス、Wネルソンなどの曲もまじえ極上の全14曲でリスナーを楽しませた。

休憩を挟み、3部構成の2部は大月カントリー音楽愛好会会長、藤本昌作率いるGrass Country Boysがゲストバンドとして登場。“フォートワースの思い出”やYour Cheatin' Heartなど数曲、ゲストとして筆者もコーラスパートではハーモニーをつけてもらいながらYou Are My Sunshineを。彼らが地元で主催する恒例カントリーバーベキュー大会(8/1@都留市すげのレジャーセンター、出演:坂本孝昭、ヘンリー矢板、大江俊幸、小寺八ほかアマチュアも多数、問合せ:090-3148-7385)のPRもしっかり行った。

最終ステージはゲストタイムだ。腕に覚えのある面々や昔取った杵柄組が、笹島の呼び込みで次々にステージへ。法政の大先輩・二見高正、笹島フィドル教室の生徒・陶山直義、所沢新春カントリー音楽祭代表のロイ田沢・・・・。終盤には大物ゲスト、藤井三雄が、おれも歌えるぞとマイクを握り、“知りたくないの”を日本詞と英語で歌い、本業のPSGでは“明日があるさ”を流麗に。さらに、藤井のリクエストでThe Roreo Cowboys(山梨)のリーダー、ロディオ渡辺がI Never Go Around Mirrorsを情感込めて、続いて藤井バンドのメインボーカリスト、エディ稲田がTogether Again.で盛り上げた。店主・桜井の適切なPAオペレーションと相まって店内の音響バランスはいい。この夜は、舞台真ん前に畳2枚ほどのスペース、カントリーダンサーたちは後方にいるリスナーを気にしながら、遠慮がちに踊っていたが、後半にもなると所沢ダンサーズに二見夫人も加わりJambalayaやCowboy's Sweetheartに合わせブーツを軽快に踏み鳴らした。ゲストタイムの後、WRが再び約30分演奏し11時前に終演した。

P1050113_2 陶山P1050152 ロイ

P1050205 藤井P1050214 エディP1050230 ロディオ

カントリーダンスの日には、それなりのフロアーを舞台の左右いずれかに設けると、さらなる集客に結びつくのでは。ビルの地下でもあり、思い切って店内をスモークフリーにすれば女性客もよろこぶだろう。生ビールなど¥600均一、キャシュ・オン・デリバリーなので気楽に飲める。元フィリッピン・パブというだけあり内装や舞台装飾にその名残がある、キャパ数十名のナイトスポット。ブルース系、オールディズ系の生演奏の日もある。なお、WRの次回公演は11/3(祝)、あきる野市・きららホールで。入場無料とのことだ。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2010-6-27)

写真:渡辺章

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速報:ウエスト・マウンテン・ジャンボリー   in 青梅

青梅でもカントリー音楽系イベント
ご当地手作りコンサート続々誕生

P1110811s_21.Country Partners の演奏で踊る

P1110839s2. 会場全景

東京都下、青梅市でカントリー音楽がメインのWest Mountain Janboree(6/13、@JR青梅駅前スーパー3階特設会場、主催:ウエストジャンボリーたまごの会/代表・伊藤哲夫)が開催された。出演陣はここ多摩地区沿線で活動するアマチュアバンドなど計10団体、新春所沢カントリー音楽祭(所沢カントリミーティング・TCM)でなじみの顔ぶれも多く、西武沿線のブルーグラス仲間ともども応援に参加した。青海は東京西部に位置し、御嶽山など美しい山々に囲まれた街でイベント名称はここからきているとのこと。以下各バンドの熱演ぶりをリポートしたい。

11:00 Rolling50s(分野:ポップス、リーダー:遠上憲一、拠点:東京・大田区)
エレキギター2本、エレキベースとドラムスからなる4人編成。先ずはHalf As Muchから入り、懐かしいプレスリーの曲の数々。

P1040128s_2 11:30 Texas Brothers(カントリー、陶山直義、立川)
ボーカリストとして水口ひとみが応援参加。国立はっぽんの常連ゲストフィドラー陶山が、もう一人フィドラー森田福司を加えてまとめた特製バンド。Jambalayaなどポピュラーなものを。ここぞと、カントリーダンサーたち(ざっと30名)も踊り始めた。

11:50 Country Partners(カントリー、本木隆、小金井)
地元フラワーホールで無料コンサートを主催したり、各施設の催事へのボランティア参加に意欲的な本木が率いるクラシック・カントリー中心のバンド。Release Me やGreen Green Grass Of Homeを。

P1040146s  12:20 天才ばあぼんず(カントリー、平山孝人、千葉)
千葉のみならず、都内有名ライブハウスにも定期出演する上智大OB中心の実力派。ニューカントリーにも果敢に挑戦。竹井大輔のペダル・スティール・ギター(PSG)が光る。トクさんこと国立“はっぽん”のハウスバンドOle Country BoysのCアンディ徳永がゲスト出演、ダンサブルなHey Good LookingとTennessee Waltzを披露した。

P1040151s 13:00 Walking Back(カントリー、笠原文治、所沢)
大学時代に活躍した笠原夫妻と子息がドラムを叩く笠原ファミリーに、PSGの内田勉とエレキギターにケニー塚本を加えた強力布陣で迫力のステージ展開。Oh Lonesome Me、Folsom Prison Blues、White Lighteningなど往年の名曲を息の合った夫婦デュオで。来春のTCMでの舞台も楽しみだ。

P1040159s 13:30 SSS(ブルース、鈴木健二、青梅)
クラプトン・ナンバーを得意とする4人組。特別ゲストとして地元商店街の店主も登場。I Cat't Stop Loving You などで美声を聴かせてくれた。軽快なRoute 66では、カントリーダンサーたちに負けじと、ヤングママさん3人が新体操のような振り付けで舞台前フロアーを駆けめぐり喝采を浴びた。青梅線沿線小作のライブハウス、“ルシール”でも演奏しているという。

!4:10能天気(ブルース、池戸タク、小平)
椅子に座り、黒めがねにギターを抱え自作曲のみを独演。カントリーファンやダンサーが多いなか30分は長すぎるとではの声も。本来のバンドメンバーが都合で欠場した模様。

P1040172s 14:40 Sun Field Pickers(ブルーグラス、片岡光彦、日野)
唯一のブルーグラスの出番だ。ギター&ボーカルは 先述フィドラー森田福司とともにTCMのブルーグラスバンドBlue Sky Boysのメンバーとして参加、Wベースを弾くマルチプレーヤーの内田不二雄(他にエレキベース、ドブロ、マンドリン、バンジョーも)、ハイテナーボーカルをつけるマンドリンの飯野峯尾(ミネオ)は某私大の現役教授、学生時代から有名バンドで鳴らしており余裕たっぷりの演奏姿形は見ていても飽きない。Blue Moon Of Kentucky、I Wonder Where You Are Tonight 、Hello Mary Louなどを好演。

P1040176s 15:10 baby egg(カントリーロック、水口ひとみ、青梅)
青梅線河辺のカントリーライブハウス“baby egg”(店主:水口ひとみ)のハウスバンド。ひとみママはカントリーダンスの普及にも熱心で、今回のイベントの仕掛け人の一人でもあるが、若さと美貌に人柄もあってファンが多い。Thanks A Lot 、Cowboy's Sweetheart(裏声もおみごと)、Love's Gonna Live Here Again、Once A Dayなどでリスナーやダンサーを楽しませてくれた。なお、PSGは故デーブ久保井のバックを務めたこともある安達文行。

P1040179s 15:40 G5(フォーク、伊藤哲夫、青梅)
主催者代表、伊藤のWベースと3人が生ギターの典型的なモダンフォーク編成。1965年に地元で誕生したこのバンドがトリを務めた。思い出のTom Dooley でキックオフ。♪君の行く道は果てしなく続く~と“若者たち”が流れると、会場はもう青春のあの頃にタイムスリップ、唱和する声があちこちから。途中キー違いで、やり直しの曲もあったりしたが、そこはご愛敬。フィナーレは“今日の日はさようなら”。歌詞カードはみなに配られたが、フレーズごとに伊藤が歌詞を伝える気配りも。終演の挨拶で伊藤は“来年は開催できるかどうか分からないので、(イベント名の)アタマに第1回と入れなかった・・・”と述べたが、この種イベントは継続こそ価値ありだ。標榜する昭和レトロの地元商店街活性化と同時に、カントリー音楽でシニア層を元気づけ、若手カントリーアーティスト育成のためにもぜひ恒例行事とされるよう希望したい。

青海市は映画産業全盛のころ映画看板制作の街としても栄え、往時の映画館跡地には昭和レトロ商品博物館ができ、故赤塚不二夫がこの街で看板を描いていたことから同氏の記念館もある。今回の会場は駅前の地場スーパー・マルフジが1,2階に入居する6階建てビルの3階のほぼ全フロアー。特設舞台背後には映画看板“アルプスの少女、ハイジ”、壁面には赤塚の作品の数々とケンタッキーやオクラホマ州旗が飾られ、客席後方には手芸・工芸など手作りクラフト品の展示即売コーナーが。さらに生ビールと焼きそば、ソーセージスタンドも。入場総数は100数十名か、木戸銭¥500で採算がとれたのか気になるところだ。
敬称略   (リポーター:ロイ田沢 2010-6-14)

写真:内田不二雄(1,2)、伊藤哲夫

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