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所沢カントリーミーティング速報ー2

洗練のブルーグラスハーモニー

12wfallモダンフォークのFROが洗練されたハーモニーを披露したあとは、洗練さでは甲乙つけがたいWFが登場。どろくさいとされていたブルーグラスを都会風にあか抜けたものに仕上げ、ワシントンDCサウンドを生み出したチャーリー・ウオーラーのThe Gentlemennだが、WFは彼らをお手本にしながら、1959年から研鑽を続けてきている。今回は全員グレーのジャケットに身をつつみ、プログラムにあるFox On The Runをとばして、Sea Of Heartbreakからキックオフ。いつもはコメディアンスタイルの武田も同じジャケット。金子だけは“舞台照明の暑さよけに安物のハット”(MC近藤)を頭に乗せている。歌い出しが♪10 years ago~のLong Black Veilはもともとはカントリー曲、彼らが歌うのは数年ぶりという。胸に迫るものがあるいい曲だ。バンド編成について近藤曰く、“我々にはフィドラーがいない。私も一時チャレンジしたが、マンドリン奏法のクセで、弓もトレモロ風になる。これは難しい、ご幼少の頃から始めないと・・・”。そして“アコースティック楽器は弦が狂いやすいので頻繁に調弦がいる”とも。そういえば確かに先のフロッギーズもそうだった。エンデイングはWayfaring Stranger(さすらいの旅人)。近藤にいわせると“若い頃は特別な感慨はなかったが、いま歌うと徘徊老人を連想させる。どうかみなさん、何年か後、(徘徊する)我々のだれかを見かけたら声をかけてやってください”。ついしやべりが長くなり、1曲カット。(やる予定だった)Fon On The Runを聴きたい方は交流会へどうぞとサービス精神も旺盛だった。

ヘンリー矢板を迎えてOCB張り切る
   
12ocb 12ocbdance_2 12 12hennry ヘンリー

国立・はっぽんのハウスバンドOCBが続く。サポーターのカントリーダンサー20名近くがHigh-Tech Redneckに乗せて軽快に踊り始めた。EプレスリーのAll Shook Upともなれば、もう陶酔状態。4曲目にお待ちかね、“ジミー時田最後の愛弟子、日本のカントリー界を牽引するヘンリー矢板さんです”MC大島が歯切れ良く紹介、愛用のギターを抱えて颯爽とセンターマイク前に。会場からはヘンリーさん~の黄色い声。カウボーイソングの白眉、Tumbling Tumbleweedsを歌う前に“(テンポが)踊りにくいかもしれませんが・・・”とヘンリーはダンサーたちに気遣い。本人のマイクワークと完璧なPA操作と相まって、ビロードボイスが会場に広がる。大島とヘンリーのトークも軽妙・ユーモラスで楽しめる。“ヘンリーさんのCD、ロビーに並んでますね。サインをしてくれるとか”、“サインだなんて、落書きですよ”、“ヘンリーさんのテキサス訛り(栃木県出身)もいいですね”などなど。続いてGストレートのThe Cowboy Rides Awayを歌う。カントリーダンサー垂涎のダンサブルなこの曲、鼻にかかった魅惑の歌声がさらに甘美に、せつなく・・・・。万雷の拍手を受けながらヘンリー退場。作者でもある大島が“古いギター”(YOU TUBEで視聴可)の紹介を始めたが、MCが長引きそうとみてか、徳永がタイミングよく“ワルツです”と付け加える。リードボーカルは大島、コーラス部のハーモニーも美しい。続いて、“冬の星座”で知られるMolly Darlingだ。徳永がその風貌からは想像つきかねる甘い声で歌い上げ、ステージは終盤に。DヨーカムのCrazy Little ThingはカントリーダンスのSlapping Leatherにぴったりの曲、OCBの最年少ボーカリストMACOが熱唱する。そしていよいよ“ローハイド”だ。♪Rolling,rolling,rolling~男声5重唱が圧倒的な迫力で迫る。鞭(代わりのベルト)を手にした大島がリードボーカル。鞭係は始めてのためか響きが少し弱いが、勇壮な西部劇シーン(カウボーイたちによる牛の移送劇)を今年も見事に再現、満席の観衆をうならせた。この曲を楽しみにしていた、というリスナーが何と多かったことか。

熱演、“華の超特急”

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地元所沢在住の笠原夫妻が率いるWBはListen To A Country Songから。夫妻の子息がドラムスを叩く。50歳代からフィドルを始めた努力家の陶山直義が呼ばれた。この曲ができなければ名フィドラーとは言えないOrange Blossom Specialの発車前に、MCドン笠原が気合いを入れる“早弾き、トロッコ・スペシャル!”。この曲は演奏だけ(インスト)の場合が多いのだが、息のあった夫婦ボーカルデュオが加わり、本格的な音響システムのもと、満員の客席を前に演奏できた達成感で、陶山にはまた明日からの練習の励みになることであろう。おしまいはGジョーンズの笠原曰く、どぶろくの歌、White Lighteningこれぞカントリー、乗りの良さではTCM2011・ベスト10に投じたいくらい。もちろん、ダンサーたちもチーム毎の思い思いの踊りで盛り上げていた。

舞台はアメリカ本土から常夏のハワイへ

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舞台はアメリカ本土から常夏の島に移る。舞台背後下手にはハワイ州旗が見える。ハワイアンバンド、ヌイロアが持ち込んだ専用PA機材セッテングの都合で緞帳が下ろされている。CDから軽やかな曲が流れ、並木美知子主宰のフラレフア所属、総勢30名のフラダンサーが入れ替わりながら2曲を華麗に踊る。カントリー音楽の世界とはまた異質のジャンルながら、観客にとっては癒し効果、箸休め効果があり好評である。緞帳が上がり、プロウクレレ奏者の海田明裕、ヌイロアをまとめる垣内夫妻、4名の女性ウクレレ奏者、4名の小学生女児による演奏が始まった。計9本のウクレレと女声ユニゾン・コーラスが会場に心地よく、可愛いらしく響きわたる。海田のギターと垣内のスティール・ギターがリード楽器としてアンサンブルを締めている。フラダンサーたちも生バンドをバックに交代しながら、ハワイアン衣装で着飾り、腕、手の指先、腰、足の指先をゆるやかに動かしながら“演奏”している。キッズウクと歌声はなんとも微笑ましく、会場からは異口同音に可愛い可愛いというささやきが聞こえていた。<続>

写真:野村義男、生田直(I)

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