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2011年5月の投稿

速報/鎌倉でハンク佐々木ショー

2097_2 古都、鎌倉で開催されたハンク佐々木ショー(5/14,@鎌倉市生涯学習センター)に参加した。鎌倉エフエムの名物番組、おやじのカントリーを6年間、しかも週1回のペースで地道に続けている大塚哲夫(75、元日本放送)が事実上主催するブルーグラスとカントリーダンスも交えたホールコンサートである。プログラムには東日本震災復興イベントとあり、急きょコンセプトを見直したもの。ハンクは福岡県出身のカントリー歌手だったが、1988年にシンガーソングライターを夢見て渡米、ナッシュビルに居を構え現地で再婚し、米国、豪州、欧州、日本で活躍中。自作のTennessee Moonは本場アメリカの複数のアーティストにもカバーされ、日本では日本詞もつけられ愛唱されている超有名曲である。今年もまた、3/31の赤坂ステージ1を皮切りに、ロンスター、はっぽん、リバティ・ベルなどの首都圏のみならず、九州、関西方面の著名ライブハウスを巡回するなど精力的な活動ぶりはとても74歳を感じさせない。

<遠路、京都から参加した山本繁夫さんから、写真が届きましたのでUPいたしました。2011-5-24 ロイ田沢>

2050s大塚哲夫と早乙女まいら、鎌倉エフエムDJコンビの総合司会で、4部構成のトップは足利陽一&Yellow Rosesから。足利はブルーグラスの名門、青学Blue Mountain BoysのOBで、本業は千葉県浦安の歯科医。Daytime Dentist, Night Time Country Musicianという意味で、東の永富研二(京都オープリーとカントリードリームの主催者)と言ったところか。リードギターとハーモニーボーカルにブルーグラスとカントリー両方をこなす北農英則(楽器店・オンザボーダー店主)、フィドルには青学後輩の気鋭の阪野克幸などを加えた構成。2009年誕生というからバンドとしてはニューカマー。そのせいかPSG やドラムスは助っ人のようだ。A Wayfaring StrangerやWhen You Kneel At Mother's Graveなどブルーグラス系を何曲か。MCを兼ねる足利の話はやや長めで、聞き取りにくい箇所も。北農とのデュオボーカルでは音響バンランスがいまいち。カントリーやブルーグラス音楽に強いPA会社が担当したのか、気になるところだ。阪野の腕の見せ所、楽器演奏 Orange Blossom Specialが流れる中、メンバー紹介が行われた。最後はEクラプトンのナンバーからWonderful Tonightで締めた。

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2部は尾崎恒・笹部益生&フレンズ。本邦ブルーグラスの先駆者、尾崎ブラザーズの弟、マンドリンの恒(ヒサシ、78、同志社大OB)と全国ブルーグラ・スフェス・シーンでいつも尾崎兄弟の“介護役”として共演するギターの笹部(日大OB、建築士)は鎌倉エフエム・大塚番組のレギュラーメンバーでもある。バックにはフィドルの鷲見明保など。銀座・ロッキートップで、笹部はThe New Apple Sead
のメインボーカリストとしても毎月出ているが、そのバンドのドブロ奏者、小島慎司はプログラムにはあるが本番は欠場、バンジョー奏者が穴を埋めていた。キックオフはおなじみI Wonder Where You Are Tonight、マンドリンに続きギターソロも快調に。終わると、すかさず笹部が舞台背後に飾られた複数の米国州旗のうちケンタッキーを指さしながら、この州は我々が今夜お贈りするブルーグラスの故郷、ブルーグラス・ステートと呼ばれてますと明快なMC。Miss The Mississippi And Youでは尾崎が裏声も交えて、そしてブルーグラスの定番Someday We'll Meet Again Sweetheartが終わると客席のお兄ちゃん、尾崎恭(ヤスシ、80、京大OB)が舞台に呼ばれた。我が国カントリー界の大御所、大野義夫や米国ブランソンで活躍するマイク伊藤のオハコでもあるColumbus Stockade Bluesを軽快に聴かせてくれてた。恒の裏声もまたすばらしい。恭は自分の着ていたジャケットを脱いで左脇に抱えギターを弾く仕草。退場まぎわには“80歳近くになるのに、ようあんな声がでるもんだ”と弟おもいの一端を。

2082s 2083s 2145s鎌倉市のカントリーダンス愛好会、Purple Hatの出番がきた。ダンスだけではなく、外国人への市内観光案内などボランティア活動にも熱心な婦人団体だ。CD音源で、先ずはCountry As A Boy Can Beから前後2列の9名編成で踊る。JAL やANAの元客室乗務員が多いだけに若さはともかく美人ぞろい。中にはブーツではなくハイヒール着用のお元気ダンサーもいた。次ぎのRoute 66の曲に乗せてのカントリーダンスは7名、振り付けはHow Long やSlapping Leatherを参考にしたようだ。彼女たちは舞台本番のほかに、入場受付から客席を回りながら3.11義援金の呼びかけ、終演後はお客さんの見送りなど八面六臂の活躍ぶりであった。

Khank O

Kseki O

さあ、おまちかねハンク佐々木ショーだ。ハット嫌いなのか無帽、地味な衣装で登場。頭が薄目なのだから被るといいのにと気をもむ。ステージネームの由来はカントリー音楽の王様、ハンク・ウイリアムズのハンク。彼を敬愛し、彼の曲ばかり歌っていたので当時の在日米軍兵士たちに命名されたという。カントリー音楽の70%はハートブレーク・ソングといいながらMy Sweet Love Ain't Around、Nobody's Darling But Mine、Tomorrow Never Comesなど失恋曲を次々と披露、すばらしい観客、すばらしいバック陣に恵まれ、すばらしいカントリーをお届けしますと、すばらしいを連発しながら、次は学校唱歌としてもおなじみのSフォースターのOld Black Joeが紹介された。日本詞も入れながら、観客にも歌わせながら・・・。カントリー歌手がこの曲を歌うのを聴くのは初めてのことで、とても新鮮だった。15年前に作詞作曲した“テネーシーの月”では、尾崎恒と笹部が呼ばれ一緒に演奏、日本詞では恒が歌ったが、作詞者には失礼ながら字余り感は否めない。3人のバック陣のうちフィドルは鷲見で尾崎・笹部バンドと掛け持ち。キーボード&女声ボーカルのキャンディ岡田は渋谷・リバティ・ベルのハウスバンドで活躍する名手。音響機材手配の手違いからか、結果的にアンプレスの演奏となり本来の音が出ず大変残念であった。ベースやドラムスなどリズム楽器不在も痛い。Kamazing O

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終盤、これらを打ち消すハッピーサプライズがあった。今年4月、ワシントンDC・ポトマック河畔で行われた桜まつりで美声を披露した宮川清実コクリの女声デュオがハンクの誘いに応じ、鎌倉に
来てくれたのだ。250年前に英国で生まれたAmazing Graceをみんなで歌う趣向である。
ハンクの発声で3.11犠牲者への全員黙祷のあと、“苦難から立ち上がる”内容の珠玉の名曲が220名の観客席を高らかに荘厳に包み込んだ。

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途中、若き鎌倉市長、松尾崇(37)が登壇した。会費の一部と会場内で集められたお金、¥200,251の目録が大塚より震災義援金として手渡された。フィナーレはカントリーダンサーたちの踊りも華を添えYou Are My Sunshineを全員で。こうして鎌倉・浦安、横須賀総武沿線オープリー初回企画は275席をほぼ満席にし、3.11復興応援の大役も果たして終演した。テキサス州旗の掲示が逆だったり、PAの不具合があったり、会費も2時間カントリー・コンサートにしては割高感なきにしもあらずであったが、初回でもあり、そして何によりもカントリー愛好者として震災復興の多少のお役にも立てたことで、十分満足できるものであった。開演19:30、終演21:30

敬称略(リポーター:ロイ田沢 2011-5-16)

写真提供:大塚哲夫O、山本繁夫

取材協力:籔内啓司

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母の日、所沢ロンピク速報

第16回ロンスターピクニック盛り上がる
ガンバロー日本、所沢航空公園でも

拙宅から自転車でわずか10分。こんな便利な会場で、首都圏で活躍するカントリーバンドとダンサーが一堂に会し、ビールやワインを飲みながらピクニック気分も満喫できる日が今年もやってきました。カントリーダンスの名指導者だった今は亡きファーリー井口(元タングルフット所属)の教え子たちも楽しみにしているイベントです。新春所沢カントリー音楽祭(毎年1月第4土曜日@所沢市並木ホール)を共催する所沢カントリーダンスクラブ(TCDC)からはリーダー林ちひろなど8名が参加して、各方面からのカントリーダンサーたちやミュージシャンと交流を深めました。以下ロイ田沢がリポートします。

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写真上下、TCDCのメンバー

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Cimg6404s Cimg6409s航空発祥100周年を祝う所沢航空公園の野外ステージで、恒例のカントリー音楽&カントリーダンスの祭典、ロンスターピクニック(主催:ロンスタークラブ/代表金平隆)が母の日5月8日に予定通り行われた。3.11で開催が危ぶまれたが、エンタメ関連のイベント自粛続きの反動もあって、ほぼ満席の盛況。おまけに前日の肌寒い雨模様が嘘のような晴天にも恵まれた。11:00の開演に先立ち、金平の提案で犠牲者への黙祷をしめやかに。舞台中央には義援金の箱も。全9バンド(Rambling Cowboysはキャンセル)のトップは天才ばあぼんず、PSGの竹井大輔は勤務先の博多から駆けつけるなど現役組バンドだが、結成は17年前と古い。今年は水口ひとみをゲスト歌手に迎え、ロレッタ・リンの“未熟な女”(You Ain't Woman Enough To Take My Man)などを披露した。続くY-Y Bandは 、初参加とはいえ率いるのはEGの名手、石川マキ(明大OB)で、あとは故デーブ久保井のバンドメンバーだったベテラン勢で固めている。デーブを偲び、彼の自作曲“夏の思い出”も聴かせてくれた。Big Forest Cowboysのリードボーカル、ラッキー佐藤のMy Shoes Keep Walking Back To You やTogether Againはよかった。ヒロミが部分的にかぶせる女声ハーモニーが効果的。かわいいバンド名のBaby Ladybugも今回初登場。大柄なマカと小柄なシンセアの女声2人にKBも若い女性。EGは20代の男性だ。この世代ともなるとクラシックカントリーを期待するのは無理というものか。

Cimg6443s Cimg6457s休憩を挟み、お待ちかねフィドルの出番。玄太郎&Net Focusが後半のトップだ。おもむろに目の前の義援金箱に、玄太郎自ら聖徳太子1枚を入れてから演奏開始。続いてジャッキー根本&Country Men。ジャッキーは坂本孝昭やヘンリー矢板をほうふつさせる美声でIt Was Me やCowboy Rides Awayを歌い、半ドームの野外ステージを震わせた。そして、16回連続参加を誇るOle Country Boysが紹介された。ごひいきのダンサーたちはすでにダンスフロアーに陣取っている。いきなり、初披露のGhost Riders In The Skyが大島のリードボーカルで流れてきた。男声5重唱といえばこのバンドの得意技、迫力満点である。徳永が歌うプレスリーのAll Shook Upにいたっては、文字通りどのダンサーもしびれながら踊り狂ったのでは。若手のマコのWrite This Downもダンサブルだし、Guitars Cadillacsはもう言うことなしだ。そんなにぎやかな曲の中にも、日本語曲“希望のささやき”(作詞:緒園凉子、原曲:Whispering Hope)を折り込み、大震災犠牲者への励ましの思いも込めていた。

長身に細く色白の腕がトレードマークの横地みずほのWild Wood Rosesの時間がきた。ジャンルはカントリーロックか、大音響の連発で、残念ながら筆者の年代層には曲名は分からない。総合司会の金平が出番準備のため、徳永がつなぎのMCを務めた。“今回で16回、なんとしても20回までは元気で参加したい”と決意表明すると会場から拍手と歓声。“みなさまの義援金は赤十字社経由で被災地に届けられ、金額総計などはHPで公開します”とていねいな説明を加え、再度募金を呼びかけた。すかさず、金平が誘い水といいながら千円札を。

さあ、金平隆&Texas CompanyはSummer Time Bluesから。この日の好天を予想しての選曲だという。途中、札幌から参加の大野真虎が呼ばれたが、相当ご酩酊の様子。おはこのCity Of New Orleans など3曲をなんとかこなす。まだ日は高いが、フィナーレ曲I Saw The Lightに乗せ、関東一円から参集のカントリーダンサー200名越がスライドのステップを踏む。手をつなぎ、肩に手を添え、いつもの陣形で踊り別れを惜しんだ。16:30終演。

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敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2011-5-8)

写 真: 林ちひろ、萩原昭、吉田徹

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