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速報/鎌倉でハンク佐々木ショー

2097_2 古都、鎌倉で開催されたハンク佐々木ショー(5/14,@鎌倉市生涯学習センター)に参加した。鎌倉エフエムの名物番組、おやじのカントリーを6年間、しかも週1回のペースで地道に続けている大塚哲夫(75、元日本放送)が事実上主催するブルーグラスとカントリーダンスも交えたホールコンサートである。プログラムには東日本震災復興イベントとあり、急きょコンセプトを見直したもの。ハンクは福岡県出身のカントリー歌手だったが、1988年にシンガーソングライターを夢見て渡米、ナッシュビルに居を構え現地で再婚し、米国、豪州、欧州、日本で活躍中。自作のTennessee Moonは本場アメリカの複数のアーティストにもカバーされ、日本では日本詞もつけられ愛唱されている超有名曲である。今年もまた、3/31の赤坂ステージ1を皮切りに、ロンスター、はっぽん、リバティ・ベルなどの首都圏のみならず、九州、関西方面の著名ライブハウスを巡回するなど精力的な活動ぶりはとても74歳を感じさせない。

<遠路、京都から参加した山本繁夫さんから、写真が届きましたのでUPいたしました。2011-5-24 ロイ田沢>

2050s大塚哲夫と早乙女まいら、鎌倉エフエムDJコンビの総合司会で、4部構成のトップは足利陽一&Yellow Rosesから。足利はブルーグラスの名門、青学Blue Mountain BoysのOBで、本業は千葉県浦安の歯科医。Daytime Dentist, Night Time Country Musicianという意味で、東の永富研二(京都オープリーとカントリードリームの主催者)と言ったところか。リードギターとハーモニーボーカルにブルーグラスとカントリー両方をこなす北農英則(楽器店・オンザボーダー店主)、フィドルには青学後輩の気鋭の阪野克幸などを加えた構成。2009年誕生というからバンドとしてはニューカマー。そのせいかPSG やドラムスは助っ人のようだ。A Wayfaring StrangerやWhen You Kneel At Mother's Graveなどブルーグラス系を何曲か。MCを兼ねる足利の話はやや長めで、聞き取りにくい箇所も。北農とのデュオボーカルでは音響バンランスがいまいち。カントリーやブルーグラス音楽に強いPA会社が担当したのか、気になるところだ。阪野の腕の見せ所、楽器演奏 Orange Blossom Specialが流れる中、メンバー紹介が行われた。最後はEクラプトンのナンバーからWonderful Tonightで締めた。

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2部は尾崎恒・笹部益生&フレンズ。本邦ブルーグラスの先駆者、尾崎ブラザーズの弟、マンドリンの恒(ヒサシ、78、同志社大OB)と全国ブルーグラ・スフェス・シーンでいつも尾崎兄弟の“介護役”として共演するギターの笹部(日大OB、建築士)は鎌倉エフエム・大塚番組のレギュラーメンバーでもある。バックにはフィドルの鷲見明保など。銀座・ロッキートップで、笹部はThe New Apple Sead
のメインボーカリストとしても毎月出ているが、そのバンドのドブロ奏者、小島慎司はプログラムにはあるが本番は欠場、バンジョー奏者が穴を埋めていた。キックオフはおなじみI Wonder Where You Are Tonight、マンドリンに続きギターソロも快調に。終わると、すかさず笹部が舞台背後に飾られた複数の米国州旗のうちケンタッキーを指さしながら、この州は我々が今夜お贈りするブルーグラスの故郷、ブルーグラス・ステートと呼ばれてますと明快なMC。Miss The Mississippi And Youでは尾崎が裏声も交えて、そしてブルーグラスの定番Someday We'll Meet Again Sweetheartが終わると客席のお兄ちゃん、尾崎恭(ヤスシ、80、京大OB)が舞台に呼ばれた。我が国カントリー界の大御所、大野義夫や米国ブランソンで活躍するマイク伊藤のオハコでもあるColumbus Stockade Bluesを軽快に聴かせてくれてた。恒の裏声もまたすばらしい。恭は自分の着ていたジャケットを脱いで左脇に抱えギターを弾く仕草。退場まぎわには“80歳近くになるのに、ようあんな声がでるもんだ”と弟おもいの一端を。

2082s 2083s 2145s鎌倉市のカントリーダンス愛好会、Purple Hatの出番がきた。ダンスだけではなく、外国人への市内観光案内などボランティア活動にも熱心な婦人団体だ。CD音源で、先ずはCountry As A Boy Can Beから前後2列の9名編成で踊る。JAL やANAの元客室乗務員が多いだけに若さはともかく美人ぞろい。中にはブーツではなくハイヒール着用のお元気ダンサーもいた。次ぎのRoute 66の曲に乗せてのカントリーダンスは7名、振り付けはHow Long やSlapping Leatherを参考にしたようだ。彼女たちは舞台本番のほかに、入場受付から客席を回りながら3.11義援金の呼びかけ、終演後はお客さんの見送りなど八面六臂の活躍ぶりであった。

Khank O

Kseki O

さあ、おまちかねハンク佐々木ショーだ。ハット嫌いなのか無帽、地味な衣装で登場。頭が薄目なのだから被るといいのにと気をもむ。ステージネームの由来はカントリー音楽の王様、ハンク・ウイリアムズのハンク。彼を敬愛し、彼の曲ばかり歌っていたので当時の在日米軍兵士たちに命名されたという。カントリー音楽の70%はハートブレーク・ソングといいながらMy Sweet Love Ain't Around、Nobody's Darling But Mine、Tomorrow Never Comesなど失恋曲を次々と披露、すばらしい観客、すばらしいバック陣に恵まれ、すばらしいカントリーをお届けしますと、すばらしいを連発しながら、次は学校唱歌としてもおなじみのSフォースターのOld Black Joeが紹介された。日本詞も入れながら、観客にも歌わせながら・・・。カントリー歌手がこの曲を歌うのを聴くのは初めてのことで、とても新鮮だった。15年前に作詞作曲した“テネーシーの月”では、尾崎恒と笹部が呼ばれ一緒に演奏、日本詞では恒が歌ったが、作詞者には失礼ながら字余り感は否めない。3人のバック陣のうちフィドルは鷲見で尾崎・笹部バンドと掛け持ち。キーボード&女声ボーカルのキャンディ岡田は渋谷・リバティ・ベルのハウスバンドで活躍する名手。音響機材手配の手違いからか、結果的にアンプレスの演奏となり本来の音が出ず大変残念であった。ベースやドラムスなどリズム楽器不在も痛い。Kamazing O

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終盤、これらを打ち消すハッピーサプライズがあった。今年4月、ワシントンDC・ポトマック河畔で行われた桜まつりで美声を披露した宮川清実コクリの女声デュオがハンクの誘いに応じ、鎌倉に
来てくれたのだ。250年前に英国で生まれたAmazing Graceをみんなで歌う趣向である。
ハンクの発声で3.11犠牲者への全員黙祷のあと、“苦難から立ち上がる”内容の珠玉の名曲が220名の観客席を高らかに荘厳に包み込んだ。

Kshichou O

途中、若き鎌倉市長、松尾崇(37)が登壇した。会費の一部と会場内で集められたお金、¥200,251の目録が大塚より震災義援金として手渡された。フィナーレはカントリーダンサーたちの踊りも華を添えYou Are My Sunshineを全員で。こうして鎌倉・浦安、横須賀総武沿線オープリー初回企画は275席をほぼ満席にし、3.11復興応援の大役も果たして終演した。テキサス州旗の掲示が逆だったり、PAの不具合があったり、会費も2時間カントリー・コンサートにしては割高感なきにしもあらずであったが、初回でもあり、そして何によりもカントリー愛好者として震災復興の多少のお役にも立てたことで、十分満足できるものであった。開演19:30、終演21:30

敬称略(リポーター:ロイ田沢 2011-5-16)

写真提供:大塚哲夫O、山本繁夫

取材協力:籔内啓司

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コメント

はじめまして
鎌倉エフエム放送『 親父のカントリー 』の「 もりきんのカントリーなんでも情報 」担当のもりきんと申します。
この度、私どものイベント『 ハンク・佐々木 ショー 』に遠路わざわざお越し頂きありがとうございました。
加えて当日のレポート掲載重ねて御礼申し上げます。これまで数々のイベントを主宰、また参加されてきたカントリーミュージック関係者なら誰もが知っているロイ・田沢さんならではのご感想、的確なご指摘、今後のイベントにたいへん役に立つと思います。ありがとう御座いました。
レポートの中にもありましたが、テキサス州旗の件ですが、わざわざロイさんからお貸しいただいておきながら当日の舞台小道具係り(実はわたくしです)のドジで裏表逆に掲示してしまいました。誠に申し訳ございません。
全国の皆さんにわたくしの大馬鹿ぶりが知られてしまい恥ずかしい限りです。
今後この大失態を忘れずに、またこのようなことが二度と無いように細心の注意を心がけ仕事を続けて行きますので、これからもご感想やご指導をよろしくお願いいたします。

投稿: もりきん@鎌倉 | 2011年5月19日 (木) 12時07分

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