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速報:6/18バック・イン・タウン

モダンフォークのフロッギーズ、ジャズ合唱団とコラボ
軽快で濃厚なハーモニーに酔う

梅雨の真っ最中、都営新宿線・曙橋から徒歩3分にあるモダンフォークの殿堂、アコースティック音楽のショーケースBACK IN TOWNに行ってきた。この日(6/18)は所沢新春カントリー音楽祭(TCM2011)に初出場願ったカレッジフォークの名門The Froggies(リーダー:小山光弘)に、我が国トップクラスのジャズコーラス・グループTime Five*が主宰する音楽学校(代表:田井康夫)の生徒たちThe Joyful Singers(混声総勢30名)が友情参加する構成だ。開演1時間前に店に着くと、玄関には全席満員、そしていつもの終日禁煙のサインが目に付く。電気楽器使用の演奏はできないが、アコースティックであればカントリー音楽も楽しめる日もあるなど、BITはその基本コンセプトを理解する多くのファンに支えられ、今秋めでたく10周年を迎える。

Img_8300_r Img_8343_r19:00:MC小山の挨拶と当夜の進行案内のあと、おなじみMFQナンバーJordan Riverでキックオフ、“蛙さん”サウンド健在なり。Shennandohが続き、The Froggiesはこの2曲だけでJSに引き継ぐ。広くはない舞台だが、30名がなんとか収まり、全員譜面を手にすることなくIt Don't Mean A Thingを披露する。約半数が残り、Don't Dream Of Anybody But MeとThe Giftの2曲を。バックミュージックはカラオケだが臨場感満点だ。終わると別の約半数15名と入れ替わり、ポピュラーなLove Is A Many Splendored Thing(慕情)とLullaby Of Birdland。男声は黒シャツに各色違いのネクタイと黒パンツ、女声もすべて黒系の衣装。最近、全国的にアカペラゴスペルが流行だが、JSの歌唱スタイルは大げさなボディ表現はなく、といってクラシック系合唱団のような固さもなく・・・の印象である。

Img_8317_r舞台は再び30人でBirdlandから、先の“バードランドの子守歌”とはまた違う味わいの曲だ。But Not For Me、One Voiceと続き、アンコールにはBrazilで応えた。筆者には馴染みの薄い曲が続いたが、これらの全9曲をすべて暗譜で絶妙のハーモニーで聴かせるとは、口ずさむだけのスキャットも多用されてはいるが、半端ではない練習量と指導陣のご苦労があることと敬服せざるを得ない。客席総立ちの拍手であった。

20:20:“人数と迫力では負けるが、我々は楽器を弾きながら歌える”(MC小山)と言いながらThe Froggiesのメインステージが始まった。家族で野球を楽しむ歌、Take Me Out To Ballgameから、福田元総理そっくりさんの小池順一の吹く笛が効果音だ。2曲目は小池のソロボーカルで Early Morning をしっとりと。続く軽快なBrandy Wine Bluesでは、いつもバンジョーの土岐純夫がギターソロもすばらしいところを見せてくれた。調弦の時間稼ぎに小山が旧友、田井との縁で2年前に西荻ジャンボリーでJSと共演の機会を得、今回は2回目の巡り合わせであることを紹介してから、Four Strong Windsを。終わるとすかさず、麻雀の東南西北のことを歌ったわけではありませんと笑わせる。

Img_8470_r Img_8432_rプログラムは佳境に入り、なんとカントリーの名曲Crazyをやるという。土岐のソロボーカルにWベース、渋谷正人もふくむトリオでバックアップハーモニーをつける。ブルーグラスとカントリーの相互乗り入れが多い本場アメリカだが、日本もその例外ではなさそうだ。JSからの選抜代表5名が舞台に合流してMighty Mississippiが流れ出した。2人の女声ボーカルが得も言えぬ味わいで、陶然とさせられる。この5人組は舞台に残り、こんどはカントリーを歌うという。ハットをかぶり黄色いバンダナを首にまき、2人はギターを持ち、シャーリー・マクレインのSentimental Ol'(Ole,Old) Youだ。余談だが、確認のためYou Tubeを聴きながらこの記事を書いているが、カントリーらしい実にノリのいい曲。パソコンの前で、ついThe Joyful Singers, Thank you! と叫んでしまった。

さあ、The Froggiesは終盤に入る。1967年、全国ヤマハ・ライト・ミュージック・フォーク部門で彼らが歌い優勝した“コキリコの唄”(富山県民謡)は、英語曲だけが流れる中での日本語曲は一服の清涼剤。続くGolden Bellsは曲調が“サンフランシスコ・ベイ・ブルース”によく似ており、バンジョーも軽快に響き渡り、つい足を踏み、膝を叩かずにはいられない。そして、アンコルー曲はWhat A Wonderful World 、アンコールの拍手が鳴りやまず、本当のおしまいは“鉄腕アトム”のテーマソング、懐かしき手塚治虫の世界に、いまやシニア世代のリスナーたちは思わず童心に帰ったことであろう。リスナーとして参加した顔ぶれには、Time Fiveに心酔するモダン・フォークのKENTの笹木昌樹、Mod-Kino の林郁二、ウエイファーの林京亮、赤門ブルーグラスバンドの河出卓郎、女性だけのベンチャーズ・トリビュートバンドを率いる日野憲子などの姿もあった。終演:21:30

なおThe Froggiesは、我が国最古参ブルーグラスのThe Way-Faring Strangers(TCM2010,11出演)ともども、ここBITで開店10周年を祝うライブ(11月開催予定)を行う。またTime Five音楽学校のポピュラー・コーラス・コースの発表会が7/9に内幸町ホールで開催され、The Joyful SingersのほかTime Fiveも出演する。入場無料。問い合わせ先:(株)タイムランド、電話03-5730-2505

*Time Five:メンバー5名とも同志社大学、軽音楽部(ハワイアン)OB。卒業後、直ちに東京でジャズコーラスのプロとして活動。結成45年のベテラングループ。

 
敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2011-6-19)

写真:林郁二

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