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2011年12月の投稿

MOJOライブ速報

所沢でカントリー音楽の夕べ
地元2バンド熱演

クリスマス・イルミネーションが輝く西武線・所沢駅西口を背に、左手に7分ほど歩くと、東住吉交差点、その右手角にライブカフェレストランMOJO(モジョ)がある。12/18(日)夕刻から、所沢生え抜きの2っのカントリーバンドによる“カントリー音楽の夕べ”が、初めてここで開催された。最初のステージが始まるころには店内はすでに満席。所沢カントリーミーティング(TCM)のホストバンド、Great Valley Boys(GVB)とTCM常連のWalkin' Back(WB)の演奏は、途中30分のゲストタイムをはさみ各1時間。お客さんにはカントリーを初めて聴く若い人たちも少なからずおり、2バンドとも分かりやすい曲説明を心がけての進行。カントリーダンサーのデモ演舞やお店MOJOの適切なPA操作と相まって、乗りのいいカントリーミュージックの数々に、客席は膝を叩いたり、足踏みをしたり、身体を揺らしたり・・・。瞬く間に予定の3時間が過ぎ去った。店内は当夜限り急きょ禁煙扱いとしたことも好感され、MOJO特製の鶏の唐揚げなど料理もおいしく、出演メンバーもふくめすべての参加者が心ゆくまで楽しめたようだ。

Ds Mogvbys Mosha Great Valley Boys
要となるペダル・ステーィル・ギター(PSG)に明治大学の名門カントリーバンド、Country Capersの初代PSG奏者を迎え、さらにピアノ(&女声ボーカル)で補強、新体制で再スタートした。従来路線のハーモニー・ボーカルを持ち味に、バンドとしての新曲にも積極的に取り組み中。新春所沢カントリー音楽祭・所沢カントリーミーティング(TCM)のホストバンド。なお、萩原はOklahoma Capersのリーダーとして高田馬場・ロンスターカフェにレギュラー出演、シャロンはロックバンドのメンバーとしても活躍中。
♪ロイ田沢(Gt&Vo)、司城正明(ツカサキ、Gt&Vo)、萩原昭(PSG)、岡田正利(EGt)、山田雅春(Bs)、乙部英明(オトベ、Dr)、シャロン岩永(Pi&Vo)

Walkin' Back
東京経済大のカントリーバンドBig Riverで活躍した笠原夫妻が2008年に結成。ベースを弾きながら低音の魅力で歌うパッツイはあの悲劇の歌姫、パッツイ・クラインが”先生”で、我が国女性カントリー・ミュージシャンの大御所、トミ藤山をほうふつさせる。都内有名ライブハウス、リバティベルや国立・はっぽんなどで定期活動中。
♪ドン笠原(Gt&Vo)、パッツィ(Bs&Vo)、トム・ウッチー(PSG)、ケニー塚本(EGt)、イッセー(Dr)、ゲスト:グレート陶山(Fi)

Moshays  ★18:30、GVBでキックオフ。テーマーのSteel Guitar Ragに続き、Cotton Fieldsがアカペラ3重唱で。軽快な曲のためか、客席ではもう身体が揺れてる。2曲目は黒人コーラスのプラターズのナンバーから。曲は古いがGVBにとっては新曲、カントリーバンドでこの曲を取り上げるのは珍しいはず、Only You。要所要所で入る混声コーラスが効果的だ。男が女に別れを迫るRelease Meでは、“カントリーの90%はラブソング、80%は失恋歌で、その大半は女が男から去る曲なのにこの歌は例外”と言いながらロイが歌う。“恋のなきがら”は司城のリードボーカルにロイ、シャロンの混声ハーモニーがかぶさる。続くJambalayaはシャロンがピアノから離れセンターマイクに進み、カーペンターズ・バージョンで歌う。コーラス部は3パートハーモニーで。そして安定感あるリズム陣、乙部ドラムスと山田エレキベースが心地よい。次ぎはブラザーデュオスタイルでBlue Eyes Crying In The Rain、ブランソンのマイク伊藤や京都の永富研二もカバーする日本人好みの楽曲だ。マール・ハガードの居酒屋ソング、The Bottle Let Me Downではエンディングに一ひねり加えているが、これは初代PSG奏者のジョン大谷のアイデアだ。名曲、San Antonio Roseの器楽演奏(インスト)に乗せてメンバー紹介。舞台が狭く7人で目一杯だ。Together AgainではPSGの調べが際立っていたが、エンディングのボーカルハーモニーも捨てたものではない。岡田のエレキギターがあの特徴的な「ダダダダダダダ~ン」で歌唱をうながす飛行機のお別れソングSilver Wingsでも、ハイテナーとリードボーカル、リードとバリトンと上になったり下になったり役割分担がめまぐるしく変わるが慣れれば苦にならない。・・・・PSGの入門曲とされるインストFor Pete's Sakeが流れてきた。中盤にピアノとエレキギターのソロも加わる。とりわけ演奏歴45年、萩原の円熟のPSGにはみなうっとり。カントリーの王様、ハンク・ウイリアムズのMansion On The Hillでは、店の工藤マスターも好きな曲というので気合いが入る。ハンクの泣き節の一端を表現できただろうか。ビートルズにも影響を与えた往年の兄弟デュエット、モンローブラザーズ、ブルースカイボーイズ、ルービンBrs、デルモアBrs、エバリーBrsの中からデルモアの“ブルースよ消えておくれ”をやる。ワルツ曲“4つの壁”が終わると、待機していたカントリーダンサーの林ちひろが、ダンサブルなHey Good Lookin'に合わせソロで踊り始めた。この店の床は厚い木製なので踊りやすい。エンディングは再び菅原洋一のヒット曲“知りたくないの”を原曲I Really Don't Want To Knowで歌い、全16曲を演じ切ることができた。かぶりつきで熱心に聴いてくださったみなさまには、つばきもずいぶん飛んだのではと心配だ。トチリは随所にあったが、これも初ライブの産みの苦しみ、明日への糧とポジテブにとらえたい。客席の拍手の勢いや、いただいたおほめの言葉の数々に猛練習の苦労も報われた思い。大先輩バンドWB笠原の“ずいぶん練習したんだな~”にはバンマスの司城もほろりときたようだ。

19:40、ロイ田沢のMCでゲストコーナーが始まった。呼ばれたのはジョージ桑名(Take It Slowのリーダー、川口市在住)、自前のバンドを持つだけに余裕のステージングだ。Oh Lonesome Meを高らかに、軽やかに。なお、桑名は1/16に米・ブランソンから帰国中のマイク伊藤を招き、赤坂ステージワンで単独ライブを、1/28のTCM(@並木ホール)では総合司会を務める。2番手はあきる野市から参加のユージン澤田(元英語教師)、She Think I Still Careを正確な発音で披露、バックを務めるWBもノリノリムードだ。続くは市内在住のオールディズバンドが“本職”の遠上憲一(会社役員)、Fool Such As I をプレスリー・バージョンで熱演。よく見ると体型・風貌もプレスリー並だ。4番手にはブルーグラスの大庭進(Bluegrass Tuesdayのリーダー)が呼ばれた。自宅はこの店から徒歩圏内のため気楽に参加。ブルーグラスの愛すべき曲“さよならが言えない”を原語で、ロイと司城がハーモニーをつける。カントリーバンドでブルーグラスもなかなかいいものだ。ゲストのラストには、後半のWBとともにフィドラーとして演奏するグレート陶山が、ギターを抱えて登場。曲は鉄道ソングの白眉Wabash Cannon Ball。今後、トレイン・ソングだけに絞って、レパートリーを増やしていきたいと意気盛んであった。以上5人のゲストタイムはテンポよく進み、お待ちかねWBのステージに移行する。

圧巻、“華の超特急”Donroy フィナーレ
フィドルとエレキギターの超早弾き

20:00、WBの特色は歯切れの良さと圧倒的なパワーにあるが、テーマ曲Country Ragがそれを象徴している。5人編成のうち3名が笠原ファミーリのためもあって、絶妙なアンサンブルである。バンマス、ドン笠原が、先ずはジョニー・キャッシュの有名曲、Folsom Prison Bluesを披露、低音部に自信がなければ歌えない難易度が高い曲だ。I Forgot To Remember To Forgetではベースを弾きながらパッツイが歌う、音声だけ聴いているとドン(男声)かと思ってしまうほど。Sing Me Back Home(ドン)、 Key's In The Mailbox(パッツイ)と交互にリードをとり、随所でデュエットとなる。なにせ大学時代から一緒に歌っているので鉄壁のハーモニーである。さあ、ここでゲストフィドラー、グレート陶山(立川市在住)が登場した。フィドラーがその腕を見せるのに格好の列車ソングの傑作 Orange Blossom Specialをやるという。ニューヨークとマイアミをつなぐ豪華列車が発車した。フィドル(バイオリン)は子供の頃からやらないとだめだとよく聞くが、陶山は50の手習いで研鑽を重ねてきた。10年そこそこで、これまでの早弾きができるとは、正にカントリーフィドラーの鏡、MCドンが言うように3多摩地区フィドラーベスト3に入る、は誇張ではあるまい。ケニー塚本(桐生市在住)のエレキギターも超絶技巧で炸裂した。ロック畑出身というが、Mint Chocolate Guitarsというギターデュオで活動のほか、セッション・ギタリストとして首都圏のカントリーバンドから引っ張りだこだ。ともあれ、この曲でのエレキギターの高速演奏は筆者にはとても新鮮だった。 Luckenbach Texas(ドン)、There Goes My Everything(パッツイ)、An American Dream(ドン)、 Don't It Make My Brown Eyes(パッツイ)と続き、インストではおなじみThe World Is Waiting For A Sunriseだ。トム・ウッチーの流麗なPSGに目をうるませるリスナーも。彼は完全独学だというから驚きだ。Wild West Bandを皮切りに各所のカントリーバンドでの演奏経験は豊富、耳の良さは折り紙付き。Workin' Man Blues(ドン)、Mama, He's Crazy(パッツイ)、 Listen To A Country Song(パッツイ)、 Who Did You Call Darlin'(パッツイ)が濃厚なカントリーの味わいで続き、エンディングは迫力満点のWhite Lightning(密造酒の歌)で締めた。フィナーレはGVBの3人も舞台に上がり、Take Me Back To Tulsaを合同演奏し、“カントリー音楽の夕べ”はつつがなく幕を閉じた。21:15終演
敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2011-12-20)

写真提供野網陽二郎、山田雅春

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所沢でカントリー音楽の夕べ

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所沢カントリーミーティング(TCM)の地元ホストバンド、Great Valley BoysWalkin' Backのジョイントライブは、いよいよ今週日曜日に迫りました。ゲストタイムにはkentucky Cabbinersのマイク友田、Take It Slowのジョージ桑名、フィドルの名手、グレート陶山なども駆けつけます。どうぞお楽しみに。

問い合わせ先:090-2292-5992(笠原)、04-2942-0552(ロイ田沢)

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