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2012年6月の投稿

横浜・LPP速報

ブルーグラスの花、満開
横浜・リリー・ピッキング・パーティ鑑賞記

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フィナーレ


梅雨の中休み、6/17(日)に第14回リリー・ピッキング・パーティ(LPP、主催:実行委、@横浜市緑区公民館)に出向いた。桜木町駅から近い市従会館で開催のとき参加して以来、3年ぶりのLLPであるが、出演バンド数(12)と入場無料はかわらないものの、入場者数は約3倍(約600名)の盛況ぶりだった。昨年からこの会場となったが最寄り駅はJR横浜線の中山駅。アクセスに多少難はあるが、駅からわずか徒歩5分。高低差のある固定椅子席の立派なコンサートホールだ。

開演は11:45だったが、13:00に入館したときはYellow Hanmer Stringsが演奏中。Bj桑原達也率いる平均年齢30代の若手5人組は、ちょうどOld Home Placeをやっていた。高円寺の名門ライブスポット、MOON STOMPの常連である。(Winds 、ザ・ ウイリーニー、Live In Grassに関しては遅れて入館のため略)。

続くMFBは最初の曲、Pathway Of Teardropsのトリオボーカル(男声1、女声2)は聴き応えがあった。リーダーのGt&Vo井内正人は医師と紹介があった。カントリーもそうだがブルーグラスには歯科医、内科医、外科医に自ら演奏するひとが多く、今回のLLPには数名が舞台に立っていることが後日分かった。

13:30、River Of Timeの出番、Gt&Voは小山哲夫。久々にすばらしいブルーグラスボーカリストに巡り会えた。圧巻はアカペラ4重唱、曲名は聞き取れなかったが多分宗教歌(セイクレッド)。小田原BG研究会のリーダー清水昇がエレキベースを弾きながらバスを歌ったが、彼の多才ぶりを再確認させられた。




10分間の休憩を挟み後半トップはホスト役のJ Project Band(リーダー:木村孔次)、今年の所沢カントリーミーティングに初登板いただいた関西系コミックバンドである。2名の女性は白シャツ、4名の男性は黒シャツ、パンツは全員黒、ハットは全員白とビジュアル面でも観衆を引き付ける。Steel Railなど列車ソングを中心に、“線路は続くよ”ではJR 横浜線沿線駅名を折り込み軽快に飛ばしていた。

Honey Nightsが出てきた。6人編成の紅一点Gt&Vo丸山佳代はもともとカントリー畑とのことだが、AクラウスのFoolish Heartでもカントリーぽさを感じさせ、安定感も抜群。ハワイアン出身のリーダーGi&Vo遠藤和明はForty's時代にも聴かせていただいてるが、当時のバンドは健在なのだろうか。

ワンマイク方式を得意とする5ピース・アンサンブル、小田原BG研究会は、マイクを囲みAin't Nobody Gonna Miss Meから。薄茶色の大柄格子模様半袖シャツに白いハットがすがすがしい。彼らはカントリーもよくブルーグラススタイルで演奏するが、今年はBオーエンズのLove's Gonna Live Here に挑戦した。

3年前にはNew Clinic Bandとして出演した歯科医、Gt&Vo富田聡がバンジョーの第一人者, 原さとしもメンバーに加え、Grass Quintetのバンド名で数曲披露。年1,2回
のライブが目標とのこと。

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左ギター兄、右マンドリン弟


15:20、お待ちかね尾崎ブラザーズの時間がきた。Hillbilly Feverが爽快に響く。
介護士として定着したGt&Vo笹部益生がリードをとるI Wonder Where You Are Tonightもいつ聴いても心地よい。尾崎兄弟が国際ブルーグラス博物館(KY)の殿堂入りなどの
労をとった奥野郁子もオートハープを抱えて歌った。そして最大の話題は、本邦ブルーグラスのパイオニアが、“兄弟あわせて162歳にして初めてにして最後の(兄・ヤスシ)”CDをリリースしたこと。この初アルバムのタイトルはTill We Meet Again。そうそうたるバックアップ陣に加えカントリー歌手の坂本愛江もコーラスに参加するなど人気は上々だ。ちなみに、終演後、会場出口のCD売り場は兄弟のサインを求めるファンでごっがえしていた。

トリはThe Gentlemen(リーダー:Gt&Vo須貝重太)、3年前にNew Expeditionとして参加の本邦第一級のフラマン奏者、本間正敏も参加した。先の小田原バンド同様、ワンマイクを囲んでの絵になる演奏が展開された。数曲のうち本間の楽器を背中に回しての曲弾きのほか、“ダイナ叔母さんのパーティ”など楽しめたが、ハーモニーではハイテナーに違和感を感じたのは筆者だけではなさそうだ。

定刻16:20には全12バンドの出演者が舞台にそろいフィナーレとなる。先ずはインスト定番、Foggy Mountain Breakdown 。We'll Meet Again Sweetheart(さよならが言えない)ではコーラス部を会場のリスナーも唱和。おしまいは総合司会・西村丈彦(平塚ビレッジ音楽教室代表)がナターシャ・バージョンの日本詞で歌い無事閉幕した。横浜市の花、ゆりを冠したLPP、14年間にわたり入場料なしで運営とは、無償の汗水を流すブルーグラス仲間の結束力のたまもの。ブルーグラスを愛するが故の関係者ご一同の一徹さに敬意を表します。

文中敬称略 (リポータ-:ロイ田沢 2012-6-21) 

写真:LPPホームページ

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青梅WMJ速報

青梅で屋内ピクニック型カントリー音楽イベント
昭和レトロの街、今年もにぎわう

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左から総合司会:サブ、 PA:コリ

今年も青梅ウエスト・マウンテン・ジャンボリー(WMJ:代表/伊藤哲夫)に参加した。今回は3回目で昨年より1週間早い6/3(日)の開催。終日雨模様の予報は当たらず、関東一円から参集する出演陣やカントリーダンサーには恵みの日、一般の客足も伸びたようだ。青梅駅前ビルの3階空きフロアーを活用したこの街おこしコンサートの特長は①入場料は出演者、リスナーとも¥500の均一制②飲み物、食べ物持ち込み自由③椅子席、ダンスエリアとも十分な広さなど。出演陣の多彩さと相まってインドアでのこの運営形態は全国的にもめずらしい。出演団体はカントリー、ブルーグラス、フォーク、ブルース系バンドに個人歌手のためのバックアップバンドも入れ計10団体。
10:45開演、16:00終演

市内のブルースバンドSSSがトップを務めたあと、Texas Brothers(カントリー、グレート陶山、立川)が登場。陶山お得意の“オレンジ特急”では、元気な団塊の世代を象徴するできばえ。ゲストタイムではPSGに安達文行(元Longhorn所属)、EBリッキー長房、Dr竹井大輔などがバックを固め、のど自慢のゲスト歌手たちにSea Of Heartbreakなどを気持ちよく歌わせていた。

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L-R 竹井、古谷、ロイ、岸野


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手前 萩原  奥中央Ma中村

リスナーとして毎年参加していたBluegrass Tuesday(大庭進,、所沢))が晴れてWMJの舞台に立ち“さようならが言えない”やSalty Dog Bluesメドレーを披露してから、所沢カントリーミーティング(TCM)主催バンドGraet Valley Boysのロイ田沢とPSG萩原昭(Oklahoma Capers兼務)につないだ。Ba古谷実、Ma中村章治、Bj岸野克己が残り、Dr竹井が応援参加の編成でダンサブルなHey Good Lookin'から。さらにI'm So Afraid Of Losing You、Together Again、Mansion On The Hillを。最後にGt 大庭、Ba小林明人が舞台にもどり、来年1月の第6回TCMの宣伝を兼ねてテーマソング“永遠の絆”を1~4番まで合唱した。029s永遠の絆

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L-R ひとみ、星野、ともみ

天才ばあぼんず(カントリー、平山孝人、千葉)の時間がきた。上智大OB中心に1994年結成。昨年から女声ボーカリスト2名体制とし7名編成。バンド・マネージャーでPSGの竹井は今年も博多の勤務先から遠路駆けつけている。On The Road Againでは水口ひとみ、宮本ともみの女声と男声・星野修の3重唱が際立っていた。

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初参加、リズム&ブルースの秋山登志夫バンド(東京多摩)は圧巻だった。I Can't Stop Loving Youや Route66には大拍手。プロとはいえレイ・チャールズもびっくりですよ。

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R-L 森田、本木

Country Partners(カントリー、本木隆、小金井)
地元小金井駅前のフラワーホールでオープン・コンサートを主催。各施設巡回演奏などボランティア活動にも意欲的なクラシック・カントリーバンド。高円寺・ムーンストンプ定例のブルーグラスジャムマスターとして活動する森田福司もフィドラーで参加。3名の個性豊かな歌手がハンク・ウイリアムズの曲を中心に披露したが、ハーモニーボーカル不在はさびしい。

The Welkins(モダンフォーク、飯田辰雄、日野)
2度目の参加のザ・ウエルキンズ(大空の意味)は全員中大OB。今年のTCMでも好評だったザ・フロッギーズと比肩されるブラフォー・トリビュートバンド。ギター2,ベース、バンジョー軽快に鳴らしながらのカルテット・ボーカルは爽快感にあふれる。最後のJordan River(ヨルダン川)は何回聴いてもいい。

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Fi 笠島 

baby &Pony(水口ひとみとあきらのジョイントバンド、青梅)
10人編成の大所帯となった。うれしいことに昨年脳梗塞で倒れたジャック笹島の元気な姿もある。ひとみの歌うSomeday Soonでは長房のフルートが効果的だ。あきら、ひとみ、笹島の3声でハモるHello Mary Louではカントリーダンサーたちもノリノリであった。

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中央 Gt伊藤

G's(フォーク、伊藤哲夫、青梅)
1960年代から地元青梅で活動していたフォークバンド、“グローリース5”が母体。昨年のバンド名は3名編成でG4であったが、今回は総勢7名。G7ではなくG'sと落ち着いた。マンドリンやPSGも入れた混成バンドである。“ここは故郷青梅”など伊藤自作のご当地ソングを複数披露、さらに伊藤が敬愛する伝説的存在のThe Way-Faring Strangersの持ち歌から“母からの便り”と“チャペルの鐘の音”を情感込めて・・・。
最後はブルーグラス部隊有志が集まり、Blueridge Cabin Homeを歌い、伊藤が“来年はどうなるか分かりませんが・・・”としながらも継続への気迫を感じさせる挨拶で無事終演した。

敬称略   (リポーター:ロイ田沢 2012-6-4)

写真提供:WMJ

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