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京都カントリードリーム速報

All Japan Country Music Festival
カントリーの夢醒めず 
通算24回目

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3年ぶり2回目の京都・カントリー・ドリーム体験であった。初回は1989年というから来年は25周年を迎える。まさに熊本のカントリー・ゴールドと比肩される我が国最大級の野外カントリー・イベントである。主催はデイタイム・デンティスト(歯科医)、ナイトタイム・カントリー・ミュージシャンで知られる永富研二(71)、率いるバンド、Tennessee Five(娘の真梨もメンバー)と苦楽をともに、ここ円山公園での開催は9回目。開場30分前の11時、入門口はもう長蛇の列。カントリーバンド5、ブルーグラス2、モダンフォーク1、カントリーダンス1、ジャム団体2、米国から招聘のアーティスト2による6時間コンサートは雨に降られることもなく順調に進行した。

Img_8178s永遠の絆
10/14(日)、11:30に入場すると舞台上手でフィドラー内山丘(タカシ)を中心に数名が歓迎演奏をしていた。彼は前夜訪れた市内マッシュルーム(田中益五郎邸)にも姿を見せステージにも立ったが、体型は別として色黒のせいもあって演奏時の表情はマイク伊藤(米・ブランソンで活躍中のフィドラー、シンガー)によく似ていて親しみを感じる。

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左・小杉、右・永富
おなじみ小杉征義(元KBSアナ)の司会で開幕。3.11以来、“永遠の絆”をこのコンサートのテーマとしており、この点新春所沢音楽祭・所沢カントリーミーティング(TCM)と同様である。出演陣総出でこの曲を合奏、合唱。ソロボーカルは交代でみな歌詞カードなしで歌う。

Img_8183s下野

バンドのトップはカントリーのUp Townersから。京都オープリーの常連だが、このコンサートは初めてという。リーダーはマット下野、先述の内山は息子智貴(EG)とともにメンバーに加わっている。Act Naturallyなど4曲で火付け役の重責を果たす。ちなみに下野の実弟、哲生もアマチュア・カントリーシンガーでその美声は兄を凌ぐと評判だ。

Img_8185sBU

ブルーグラスのBottoms Upは、軽快にRoll In My Sweet Babys Armsから。そして♪うさぎ追いしかの山~から始まる童謡“ふるさと”を英詩と日本詞を混ぜて披露、多くのアメリカ民謡が唱歌に採用されているが、ブルーグラス調で聴くのも楽しいものだ。ここでサプライズ、永富がこのバンドのおそろいの水色シャツ姿で現れた。BOM社長の渡辺敏雄が舞台に呼ばれベースを弾き、永富がA Wayfaring Strangerを歌う。渡辺が実弟三郎と参加している復活ブルーグラス45の全国ツアーが近々始まるが、BOMはその宣伝も兼ね会場内でCD,DVDコーナーを出店し、筆者にとっては昨年10月、ナッシュビルIBMAファンフェス以来のうれしい再会であった。

Img_8205sまり

永富真梨ショーはBerry Me Under The Weeping Willowから。MC小杉が京都のオードリー・ペップバーンと賞賛していたが、その通り。真っ赤なシャツとスカートにブーツ、キュートな笑顔、正確できれいな英語の歌声・・・。今年の大物ゲスト歌手、Mondy Bernnetの人となりも紹介しながらのステージ。

Img_8215s津田

1960年代のナッシュビル・サウンドを得意としている津田実とCountry Clubは結成20年。みな高齢化が進み平均年齢65歳。市内で画廊を経営する津田は今回でバンド活動から引退するようで、ファンから花束を贈られていた。Your Charting Heartはとても味わいがあったとは同席の友人評。

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今回初の試みだろうか、名曲“カントリーロード(故郷に帰りたい)”を観衆とともに歌う
シング・アロン・タイムには大きな字で書かれた歌詞(コーラス部のみ)が舞台前に立てかけられた。親切ついでにカタカナもあれば完ぺきとの声もあった。

Img_8232s森山
東京からのThe Ma'amは5回目の参加だがPSGとEGはトラ。オリジナル2曲のほか、乗りのいいThe Race Is Onなどを熱演。リーダーでボーカルの森山公一(大阪出身)は数少ない若手プロカントリー歌手として期待されている。若手といえば出演予定だった片山誠史(神奈川出身)の姿がないのは残念だった。

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Img_8237sBC
同志社大OGの中山雅代(Gt)と門田維久子(Ma)中心のBluegrass Colonelsは来週、熊本阿蘇で開催のカントリーゴールドにも招かれ、意欲満々の5人組だ。Little Annieのほか、PSG奏者を他バンドから借用してカントリーの名曲 Once A Dayも披露。女性フィドラーが抜けて女声3重唱が聴けなくなったのはさびしい。カーネルの日本訳は大佐だが、このバンド名ではアメリカ南部市民の尊称と推測される。本場にはKentucky Colonelsというバンドが実在する。

Img_8238s右/上田
★シン上田とTrackersは永富が経営する“ケニーズ”の常連バンド。7人編成のカントリーロック系大音響が色づき始めた樹木美しい円山公園いっぱい広がる。最後の曲はアラバマのMountain Musicによく似ていたが、曲名は聞き取れなかった。

Img_8248sGG
モダン・フォークのThe Gritty Gleemenは4人とも同志社大OB。7年前に再結成。Greenback Dollarなど前半2曲をキングストン・トリオ曲で、後半は懐かしいGreen Fieldsなどブラザーズ・フォーナンバーを絶妙のカルテット・ハーモニーで聴かせてくれた。The Froggies(東京の老舗フォークバンド、全員明星高校OB)の関西版と言えそうだ。

Img_8257s曲弾き
続くは今春亡くなったアール・スクラッズを偲ぶ“バンジョー大会”だ。出演団体のバンジョー奏者に2名を加えた8名によるFoggy Moutain Breakdown。各人列になり順にセンターマイク前でソロをとるさまは躍動感たっぷり。仕上げは、弦の押さえとピッキングを隣の人の楽器も使って別々に行う団体曲弾き、お見事でした。司会の小杉も“ちゃんと練習する時間も無かったでしょうに”と驚く。

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午後も3時をまわったころ、またもサプライズ。京都はカントリーダンスに冷淡と聞いていたが、舞台上でCD音源によるカントリーラインダンスを見られたことだ。出演は西宮から来たFlapper Boots(男3人、女4人)。赤シャツとブルージーンズとストローハットにブーツが華麗に舞う。1曲目はピジョントウ(つま先の開閉)を多用する振り付け、2曲目はスラッピング・レザー(太ももの埃を払うような動作が多い振り付け)で。上半身より腰下から足の動きを重視するこの踊りが京都市内でも盛んになる予兆かもしれない。

Img_8276sT5

さあ、“永遠の少年少女たち”永富研二とTennessee Fiveの登場だ。来年結成55周年を迎えるが、日本のカントリー音楽発祥の地といわれる京都のカントリー音楽史を飾るにふさわしい伝説的存在のバンドである。当初は多分5人編成だったのでFiveと命名し、そのまま残しているが、今は最年少のバンジョー&コーラスのテディ小山をふくむ総勢9名。素朴、哀愁、誠実を感じさせる数々の名曲が観衆を魅了する。Welcome To My World、Cold Cold Heart 、Old Country Home 、“さらばジャマイカ”・・・・。フィドラー安味勝、EB&Vo鍋田雅己など円熟不動のバック陣があってのアンサンブルだ。

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MC小杉が折々に客席最後部や中央通路で踊るカントリーダンサーたちを指さしながら、カントリーラインダンスの紹介啓蒙に努めた。観客からは振り向かないと見えないが、ステージの演奏者にとっては視野にあり、大いに気合いが入ったのではなかろうか。

マジカルハーモニカ
2年ぶり、チャーリー・マッコイも好演Img_8282s


Img_8288sバンバ

”人間国宝”、ブルース・ハープ(ハーモニカ)のCharlie McCoyはこのイベントのもう一つの顔。永富とは30数年のつきあいが続くアイルランド出身で、2009年にはカントリー音楽の殿堂入りを果たしている。昨年欠場していることもあり待ち焦がれていたファンは多いはず。I'm So Lonsome I Could CryやSukiyaki Song、京都の文化と人々にインスパイアされて作曲した Kyoto By Nightなどなど。チャーリーはソロでも歌い永富がハーモニーに参加したりと多彩な演出。ここでまたサプライズ、地元出身の人気フォーク歌手、馬場弘文が呼ばれ、東京から参加の永井崇(ロック・ギターリスト、T5の元メンバー)に永富も入り“愛さずにはいられない”を4重唱。永井は在米10年のキャリアを活かし、このステージではマッコイの通訳も兼ねた。

締めはおなじみOrange Blossom Special、キー違いのハーモニカを驚異の早業で持ち替えながら吹きまくるさまは2000人近い観衆を熱狂させたのは言うまでもない。これもまたT5の鉄壁のバックがあってのことを知っているチャーリーは“メンバー5人のはずがこんなにいる。日本の算数はどうなっている”(永井訳)とジョークを交えながらメンバーへの気遣いは忘れない。名前からアイリッシュと分かる小柄なナイスガイは舞台中を走り回りご機嫌だった。最近リリースしたハンク・ウイリアムズ曲のCDを買ったひとにはKyoto By NightのCDをおまけにつけますとPRもしっかり。

Img_8318sマンディ


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お待ちかねナッシュビルの歌姫Mandy Bernettが黒系の衣装で現れた。25年前にナッシュビルのグランド・オール・オープリーでデビュー。悲劇(飛行機事故)のカントリー音楽の女王、パッツイ・クラインのミュージカルAlways Patsy Cline(このショーはブランソンで今も公演中)の主役も務めた37歳。3年越しの諸調整で京都出演が決定、2度目の来日である(初来日は2007年の横須加市のイベント、筆者は2005年にナシュビル在住の本橋よしや<ロリー・モーガンのPSG奏者&移植臓器空輸パイロット>から、彼女が日本公演を強く希望していることを聞いてはいたのだが・・・)

Img_8338s市長


なんと心に響く曲だろう、パッツイのI Fall To Piecesには涙。Faded Loveもよかった。
ここで門川京都市長が例により和服姿で登場し、日米交歓のセレモニー。プレゼント交換では市長から扇、マンディからは壁掛けが贈られた。Stand By Your Manに続くJaksonでは永富親子デュオにチャーリーのハーモニカがかぶさる、マンディも歌う。アンコール曲では極めつきCrazyだ。時刻は6時、冷え込みが厳しいのに熱気で寒くはない。中にはTシャッのままの観客もいる。

2009年にタイム・ジャンパーズのフィドラー、ケニー・シアーズが来日出演したときもそうだったが、奥方のドーンの容姿がプロモーション写真と相当違っていた。ちらし、ポスターの写真は昔のものなのだろうか、今回のマンディもややその傾向。歌がよければそれでいいと割り切りたいのだが。

Img_8381sまた来年

フィナレーは永富を中心に全アーティストと客席が一つになって、“私に人生というものが”(原曲:Budded Roses)を合唱、陽はすっかり落ち、冷え込みが厳しい。来年は25周年、どんな出演陣か楽しみでもあり、独創的な企画構成にも期待がふくらむ。

所感①カントリーダンスが導入されのは好ましい。舞台ではデモダンサーが、客席後方では一般ダンサーが踊った。たっぷりとしたダンススペースがあればベスト ②プログラムには曲名がほしい。なじみの曲以外は聞き取りにくいし、中には曲名告知がないケースもある ③サプライズが少なからずあったが、片山誠史の出演キャンセルの理由説明はあったのだろうか。

敬称略 (リポーター:ロイ田沢 2102-10-17)

写真提供:山本繁夫 

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コメント

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投稿: Sharyn Karageorge | 2012年10月24日 (水) 09時29分

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投稿: Cleo Allah | 2012年10月26日 (金) 23時19分

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