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浅草・ニューオリンズジャズフェス速報

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街おこしイベントのはしりともいえる浅草のニューオリンズジャズフェスティバルは今年28回目を迎え、新装開場したばかりの浅草六区、ゆめまち劇場(ROXビル4階)を拠点に浅草公会堂とライブハウス・ハブを加え計3会場で9公演がにぎやかに開催された。アメリカ音楽ならなんでもこいの東京小樽会*有志11名は8/27(水)、ゆめまち劇場の昼の部に参加した。会員の何人かは1997年に本場ルイジアナ州ニューオリンズを訪れ、バーボン・ストリート(ジャズライブ店が並ぶ通り)やプリザベーションホール(舞台と客席の間隔ゼロの小ぶりなハウスで本物のジャズ演奏)を見ているので、なつかしさもひとしお。もっとも筆者はこの浅草ジャズフェスは初参加だったが、中には数回目の病みつき組もいる。

主催する浅草おかみさん会の富永照子会長の挨拶に続き、その孫小笠原桃子がおばぁちゃんそっくりの福顔で司会役を務めた。両翼に2階席があり、あとは可動座席とテーブルが適宜配置され飲食の持ち込みがOK。キャパはざっと200名ほどだが、この日は150名ほどの入り。舞台に縦に下がる星条旗2本、星の位置が逆なのが気になったがともあれ“私の青空”、“想い出のサンフランシスコ”、などなじみの曲とともに、これぞ本番のディキシーランドジャズが場内に響き渡った。足を鳴らし、膝を叩き、手を打ち、おまけに無料配布された大型うちわのウエーブまで。

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<出演バンド>Thomas Fischer&New Orleans Jazz All Stars

クラリネット、サックス&Vo:Thomas Fischer シカゴ出身白人
バンジョー&Vo:Neil Underseher 白人、74歳最年長
ウッドベース:Richard Moten 長身でスマート 
キーボード&Vo:Thomas Hook 柔らかい声 白人
トランペット:Andrew Baham 巨漢
トロンボーン:David Harris    最年少27歳
ドラムス&Vo:Gerald French 歌うドラマー、巨漢 
Vo:Yolanda Windsay   女声ボーカリスト

ニールが4弦バンジョーをかき鳴らしながら“オースザンナ”を歌う。ジャズやモダンフォークで用いられるのがこの4弦。実は、ストリングスバンドであるブルーグラスでは専ら5弦バンジョーを用い奏法も異なる。また、この種コンサートには曲弾きが付きもの。ドラムスのジェラルドが立ち上がり巨体を揺らし、スティックでマイクスタンドや椅子の背中を叩きながらベースのリチャードまで移動、ベース下方の弦を軽快に叩きペース奏者との合奏を始めた。これはもうCDで聴いても文章で読んでも分からない、正にライブの醍醐味だ。

第2部では、あのエノケンがここ浅草で歌っていた“ダイナ”をドラム奏者が原語で歌うと、舞台袖下で“おかみさん”(会会長)がフレンチ日傘をさして身体を揺らし始めた。ヨランダがAll Of Meを歌い、ゴスペル調の曲が続く。体格に物を言わせた伸びのあるきれいな高音・・・。3人に1人が肥満体といわれるアメリカ人だが、メンバー全8人中3名が該当するのでなるほどとうなずける。ピアノのトーマスが“アマポーラ”(スペイン語、日本語ではひなげしの花)を歌うとフィッシャーはクラをサックスに代え金管楽器の魅力をたっぷり添えた。

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曲名は聞き取れなかったが6曲目の戦場に天使がいたら伝言を頼みたいという趣旨の美しいクラリネットの調。7曲目の最年少黒人青年デイビッドのトロンボーンソロ、舞台中央で6フィートの長身、分厚く長めの口ひげ、茶系の肌、グローブのような手、でかい楽器と相まって、リチャードのベースソロにも拍手また拍手。アンコールに応え
フィッシャーがWhat A Wonderful Worldをソロボーカルで、そしてこの曲なしでは浅草ジャズフェスは終わらない“聖者の行進”が。バンドメンバーも客席に下り行進を始め傘をかざした若いおかみさんも3人に増え観衆も行進に誘い入れて、この日の昼公演は終幕した。   
開場 13:00,開演14:10、終演16:45 前売り券¥3800

所感:観光資源満載の小樽、天井のない建築博物館を誇る故郷がなぜ財政難に苦しむのか、一時より観光客は増大中との朗報もあるが、なにか足りないものがありそうだ。観光客年間5000万人の京都市はこのほど世界で最も魅力的な観光都市の1位に選ばれた(米旅行雑誌・トラベル&レジャーによる2013年度人気投票、ちなみに10位はニューオリンズ)のも、大胆な夜間照明制限、屋外広告物制限を断行する反面、伝統文化の尊重&継承、ニューカマーや新トレンドへの受容度の高さなどからうなづける。そして、各自治体単位での草の根・街おこし活動の大切さも、この浅草ジャズフェスからは見えてくる。

*東京小樽会:小樽市出身で首都圏在住者を会員とし、小樽市および小樽経済界などが後援する故郷愛好会。会員数300名超え
所沢カントリーミーティング(TCM)に先行して開催された小樽カントリー&ウエスタンフェスティバル(小樽フェス)は当会および小樽経済界の後援により2004年から2009年までの6年間、小樽市民センター(キャパ450名)を会場に本州からも有名ミュージシャンを招き開催された。

敬称略 (レポーター:ロイ田沢 2014-8-28)

写真:福原英司

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