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6/18 日本橋でスチューデント・フェス

Sフィナーレ
“あの日に帰ろうよ!”のキャッチコピーに惹かれて、22年ぶりに復活したStudents' Festival に参加した。ブラフォーやキングストントリオに触発された学生たちがカレッジフォークの祭典として立ち上げたSFは1963年8月に銀座ガスホールで初回開催、年数回のペースで71年12月、第54回を最後に解散したが、翌72年末にスペシャルSFとして、82年と94年にはOB会的コンサートで開催して以来という。会場は銀座三越の真向かいの商業施設・コレド室町1ビル内4Fにある日本橋三井ホール(キャパ690席)。13:35開場、ワンドリンクの引換券を握った列がホワイエに並ぶ。民営ホールのため客席内飲食OK。

Img_6373sアンコー&武田

1960年代、深夜放送ブームに火をつけたニッポン放送のオールナイトニッポンの初代パーソナリティ、アンコーこと斎藤安弘(75)の司会で14:30開演。先ずは、“ローハイド”や“ライフルと愛馬”、“ローマの休日”などがスクリーンに流れた。それとシンクロするように、New Blue Stringsの“ルート66”が始まる。“漕げよマイケル”、“虹の彼方に”どれもみな懐かしい。ドラムスが入る4人編成だが、メンバーの娘など2名がゲスト歌手として華を添えた。曙橋・バックインタウンに定期出演中という。

明治学院大学の軽音部が1966年に結成したMay Folk Singersの10名プラス1名小山光弘(SF実行委)が勢揃いした。掛け持ちの渋谷正人の姿も。構成はギター4本、バンジョー、WB、ボーカル女子4,男子1。ラブソングToday や軽快なGreen Greenなど、おなじみ曲が続く。まさに団塊の世代がリタイアして再度練習に励み、大観衆を前に青春に戻った瞬間であった。次ぎのIAM(アイアム)、バンド名の由来は省くが、ギター2本と男性ボーカル(小池順一掛け持ち)と女声ボーカル、助っ人ベースは吉田勝宣(SF実行委)。69年~72年までSFの常連。

Img_5928s中央:金子洋明


当SFの実質実行委員長の武田温志(72)と同年齢で従兄弟の金子洋明(元・森山良子所属の音楽事務所社長)がThe Way-Faring Strangers(ウエイファー)をバックに2曲披露した。オハコのColumbus Stackade Bluesはミズリー州ブランソンのショウジタブチ劇場で歌った実績があるだけに自信満々、年齢的にもファルセットはこれからもまだまだ行けそうだ。続く田村守はカントリー界でも愛唱されている“母からの便り”の作者としてのみならず、成城大学と東大のフォークトリオCastle &Gateのメンバーとして、さらに飲料大手の経営者として知られた。自作の“おはなし”では、近藤俊策と林京亮との3パート逐次コーラスをこの日のために完成させ披露した。

Img_5941adjs中央:田村

休憩をはさみ16:20から第2部スタート。アンコーは“トイレに行く人は演奏中でもどんどん遠慮なく~”と高齢観客層に配慮した司会ぶり。高校時代からバンドを組んでいた麻田浩など3名に大学でマイク真木(壮一郎)を加え、Modern Fork Quartetが誕生したのだが、今はみな72歳、MCの重見康一は腰掛けてギターを弾き歌い、軽妙にしゃべる。先述、WB吉田を入れ絶妙な4重唱、“サンフランシスコベイブルース”は風のように軽やかに流れた。

ブルーのシャツでそろえたThe Froggiesは土岐純夫以外3人がこの日は他バンドと掛け持ちする多忙ぶりだった。小山は椅子の助けを必要とするものの、歌唱と口はなめらかで変わらない。自身の所番地、メルアド、携帯番号など訊かれもしないのに、公開するおしゃべりは健在。1967年のヤマハ・フォーク賞優勝の勲章はいつまでも輝く。“イエローバード”や“さらばジャマイカ”のほか“コキリコの唄”、“鉄腕アトム”など日本の歌も人気だ。

Img_6098adjs左端:豊田


さあ、ウエイファーが登場。いつもはラスト曲のWayfaring Strangerが舞台暗転の中で流れ、“あのウエイファーが22年ぶりに帰ってきました・・・”当時の司会担当、豊田良友の名調子が響く。レジェンド武田温志、桐朋高校で結成し純血を守り55年。我が国最古級のこのブルーグラスバンド指導者と筆者の初対面は2001年秋、氏の荻窪邸であった。たかだか15年のおつきあいなので今回のSF全盛時代の人たちから見れば若輩ものである。それでも、ウエイファーの追っかけ男としての気概は変わらない。小樽フェスは2005,06、09と出演いただき、所沢カントリーミーティング(TCM)にはここ3年連続、計5回の出馬である。

Img_6244sL-R:金子、近藤、武田、林、萩生田


演奏はBluebirds Are Singing For Me、When You Kneel At Mother's Graveと続き、Willie Roy The Crippled Boyでは歌詞は淋しく悲しいのに曲調は明るい(近藤)ブルーグラスをよく通る不動のカルテットボーカルで魅了。.Aunt Dina's Quilting Partyは武田がセンターマイクに立ちソロを歌い、金子武美のギターソロも光る。病み上がりを押しての林の8ビートWBが冴え渡る。Good Woman's Loveでは、萩生田和弘がバンジョーをギターに持ち替えセンターに。みながソロを歌えるのもこのバンドの特色だ。最後のLong Black Veilは カントリー界のDシングルトリーもカバーしているが、重厚な4パートハーモニーのウエイファーがやはりよい。

Ryoukoプログラムに掲載された森山良子のSF時代の写真と今回寄せられた直筆挨拶文


“若者たち”で日本語フォークの先鞭をつけたBroad Side Fourが大トリを飾った。リーダーの黒澤久雄(世界のクロサワの息子)が“あの頃は若かったと思いながら聴いて欲しい”とMC、“七つの水仙”、Brandy Wine Bluesなど。4人とも椅子に座り、目の前にそれぞれ大きな譜面台、彼らの演奏スタイルなのであろうが、小松久の流麗なギターさばきが隠れて見えないのは残念だった。ペットボトル水を飲みながら黒澤曰く,“良子が出てないので、このコンサートは¥2500がいいとこ。いや町田(義人)がいないので¥2000かな”と冗談なのか本音なのか。“若者たち”が流れると会場も唱和。フィナーレではみなを舞台に呼び集め、“今日の日はさようなら”(作:金子昭一)をほぼ満席の観客ともども合唱した。

18:30終演。総入場者数600名越(推定)、チケット¥5000、収益の一部を3.11被災の宮城県漁協石巻東部支所へ(舞台で関係者に手渡された)

敬称略 (リポーター:TCM代表 ロイ田沢 2016-6-22)

写真:二の宮和寛

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