マンション火災から1年
★NHKでも大きく放映された昨年9・12の所沢市ニュータウンの14階建てマンション火災から1年が過ぎ、ようやく外壁、廊下、エレベーターホールなど共用部分の修復工事が終了する。ベランダ前に組まれた足場は本日28日撤去された。既報のように火元住人は死去のため、いまだ出火原因は不明とされたままだが、寝たばこ説が有力である。上階は煙害、下の階は水害で計10数邸が罹災しているが家財と建物はすべて個人負担、火元に賠償責任なく、損害保険未加入の世帯には厳しい。共用部分の修復は団地管理組合の保険でカバーされ、個人の金銭負担はない。焼けただれていた8.9階部分は復旧し、晴れて日常生活に戻ることができ、まずはめでたし。
★なにせ1970年代にできた老朽マンション。行政指導やら法規制の対象になりそうで落ち着かない。当ニュータウン住人の半分近くが65歳以上と高齢化は急速進行中、火とガスと水の不始末、電気温水タンク使用宅では水漏れのリスク、電気製品と配線周りのほこりは火災の原因にも。有事には消火器や非常階段ドアの操作を冷静に行えるのか。さらに変則台風あり、地震あり、挙げればきりがない。他者に迷惑をかける事故だけは起こせない。一方、周辺団地内では数件の孤独死も報告されている。堅牢に施錠された部屋へのアクセスはどうすべきか。ケアが必要な独居者もしくは老々世帯への対応はどうするか。地域包括ケアサービスなる仕組みはあるが実態はどうなのか。助け合い活動はますます重要になる。
ロイ田沢